シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
10月に入り、インフルエンザの予防接種の話がきかれてきました。
春先に、北半球のオーストラリアで
インフルエンザの流行があったことから、
今年は流行するのではないかと言われています。
今年は過去5年で最大量の
約6300万人分のワクチンを供給予定だということです。
(厚生労働省より)
重症化のリスクが高い高齢者から
優先的に接種を始め、
確実に希望者に接種できるように、
接種時期の原則が発表されています。
65 歳以上の方は、10 月1日(木)から接種が始まりました。
医療従事者、65 歳未満の基礎疾患を有する方、
妊婦、生後6 ヶ月以上~小学校2年生は
10 月26 日(月)以降から接種が可能です。
(13歳未満は2回接種が必要となります)
(自治体によってはワクチンの接種開始時期が異なっています)
確かに、確実に接種するという点では
このように、時期を決めて早めに
接種をするのはいいことかもしれないのですが、
ワクチンの効果時期を考えると
少し早いかな?と感じる面があります。
インフルエンザワクチンのウイルスの抗原型と
予防接種の間隔・回数が適正だった場合、
効果が持続する期間はおよそ3〜5ヵ月であることが
明らかになっています。
インフルエンザに対する免疫効果は、
予防接種1回の場合、約2週間後から現れます。
免疫効果の持続期間は、
およそ5ヶ月程度といわれていますから
仮に、10月1日に接種したとすると
10月中旬から、免疫効果が現れ始め
長くても、5ヶ月くらい効果があるとして
3月中旬くらいに効果は薄れます。
短い場合は3ヶ月と考えると、
流行期の1月には効果が切れてしまうかもしれません。
インフルエンザの流行期は、
あくまでも予想するしかないのですが
大体が年末以降から春先というのが
通常だと思います。
高齢者の接種時期はもう少し遅いくらいでも
いいのかなと考えますが、
いかがなものでしょうか?
せっかく接種するなら、
先に接種させることよりも
効果をしっかり意識した接種時期を
考えてもいいかなと思います。
でも、いざ受けたい時に
ワクチンがないとか、
予約が取れないと言った事態を考えると
現実は難しいのかもしれませんね。
乳幼児は2回接種となりますが、
一般的に、2回接種の場合、
インフルエンザに対する免疫が
十分にできるまでには
接種後4〜8週間程度かかると
いわれています。
インフルエンザの流行初期に
免疫をつけておきたい場合は、
11〜12月にワクチンを接種することが
望ましいようですから
お子さんの接種の参考にしてください。
各病院へのワクチンが届く量も
限りがあるという話も伺っていますので
予約は必ずとっていくことをお勧めします。
ワクチン接種より大事なのは、
生活習慣を整えることと
手洗いです。
コロナ感染症予防対策で、
実行されているとは思いますが
引き続き感染症予防の基本として
注意していきましょうね。