シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
保育園に勤務していた頃は、
子どもから、小さな紙に書いた
お手紙をもらったものです。(^▽^)/
文字を書き始めた子どもによく見られる現象として
【鏡文字】があります。
【鏡文字】とは、上下はそのままなんですけれども、
左右が反転している文字のことです。
横書きであれば、左から右に向かって書くはずの文字を
右から左に向かって書くこともあります。
鏡に映すと普通の字と同じように読めるので、
【鏡文字】とよばれています。
あなたも、どこかで見たことがあるかもしれませんね。
自分が小さいころそうだったという人も
いるのではないでしょうか。
他の子どもが普通に書いているのを見て、
『どこか、障害があるんじゃないでしょうか?』と
質問してくるお母さんもいます。
確かに、発達障害の一つ「学習障害(LD)」のうち、
書く能力に困難さがある「書字障害(ディスグラフィア)」
があります。
この障害を持つ子どもに【鏡文字】になってしまう
という特徴が見られることがあります。
けれども、【鏡文字】は、文字を学び始めた幼児期に
よく見られる現象です。
左脳が十分発達してきて、
左右の認識ができるようになってくると、
正しく文字を書けるようになってくることがほとんどで、
5~6歳頃までには直っていることが多いようです。
それだけで発達障害があるとはいえませんから、
小学生になる頃までは様子を見ていいと思います。
小学生になっても、改善しない、
読み書きに困難さが見えるという場合は、
一度専門家に確認してみましょう。
それまでは、間違えていても、
強く指摘したり、何度も書き取りの練習をさせたり
といったことはしないようにしましょう。
『あれ?ちょっと反対になってるね』と
気づかせるくらいの関わりにして、
ゆっくり成長を見守ってあげてくださいね。
文字を書く事が楽しいという気持ちを
損なわないように見守りましょう。
文字にこだわらず、グルグルと渦巻きを描いてみたり
迷路あそびのようなものをたどるなどの
遊びも、書く事への練習になります。
左右を意識するのも、
昔やったことがあるでしょうが、
『右あげて、左あげて、右下げないで、左下げて』
なんていうゲームも楽しいです。
文字を書くという動作一つの中に、
見る事、手先を使う事、左右の認識、
体幹を保持すること、まねる事、
一時的に記憶することなど
たくさんのことを一度に脳は処理しながら
行うわけです。
色々な経験をする中で、脳にたくさんの神経回路を
つくっていくことで、繋がりあっていきます。
繰り返すことで、上達していけるのですね。
獲得させていきたいことは、
繰り返せることが必要です。
そこには、自発的に楽しくやってしまうといった
しくみが有効です。
子どもが取り組みやすいように環境を整えて
自分で楽しめる方法を工夫してみましょう。