シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どもにとって、
産まれてから数年間に感じる世界が
その後の生き方に影響していることは
心理学、脳科学等でもわかっています。
ここ数年に産まれた赤ちゃんは、
今まで体験しなかった世界に
産まれてきました。
会う人がマスクで顔を塞ぎ、
目元しか見えない人ばかり。
抱かれるのは、限られた人だけになって
距離を置かれ、
関わる人の数も少なく、
思い切り遊ぶことも叶わず、
知らないうちに
制限の中で生活しています。
このことが、将来、
子どもの発達にどのように
影響を及ぼすのか
まだわかりませんが、
決して良い方向ではないと危惧しています。
それまでも、
子どもたちは、制限の中にいることが
当たり前になってきていました。
保育園や幼稚園での生活は
一定の制限の中で生活する場になり
そこから外れてしまう子は
問題視されてしまうくらいです。
勝手に作られたルールに
合わせられないだけで
ダメな子、いうことを聞けない子と
レッテルを貼られてしまうのです。
そもそも、時間の制限や
決まり事が少なければ
そんなふうにみられなかった
みんなが自分らしい子のはずです。
本当に、制限をかけられた生活は
乳幼児にとって良いことなしだと思っています。
サーカスの象が、
鎖で足を繋がれ
その生活を続ける中で、
いざ鎖が外されても
逃げることもしなくなるように
制限が増えるほど
自らの行動する力を
制限するようになります。
その後のその子の生き方に
大きな影響を与えると思います。
自分が行動すると、ダメ出しされる、
やってはいけない、
それはまだできない、
こうしないといけない
この時間はこれをやらなくてはいけないというような
大人の決めた制限に当てはめた環境は
象の鎖と一緒です。
ウイルスなどを気にせず、
物や人と触れ合い、
そうすることが楽しいということ
知り合う人全てが自分の味方だと
感じられること、
自分の思ったことが実現できるような
環境にいられることが
一番の心の土台を作るとと思います。
早く、そんな世界に戻していきたいし
戻さないといけない時期だと思います。
リアルな人や物との交流でしか
得られない感覚は
人の社会で生きていくためには
絶対に経験しておかないと
いけない物だと思います。
私は、子どもたちが
制限の少ない環境で、
自由に自分を表現し
多くの人に見守られ、
大事にされていることを
実感できるような場所を
作りたいと夢見ています。