シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは、子どもにイライラしたことはありませんか?
普通なら〇〇するのに
どうしてこんなことするの?
どうして、今これをやるの?
どうして、できないの?
こんな風に感じてしまうことありますよね。
特に、発達障害の子どもは、個性的な感性をもっていて、
お母さんが想像できないことをやったりします。
おかあさんが思う、普通ということの範囲では
対応できないことが起こるので、
何かにつけて不安も増してしまって、
常にイライラを抱えている状態になりがちです。
そのことが、子どもを厳しく叱ったり、怒鳴りたくなったり、
思わず手をあげてしまいたくなったりといった
行動を引き起こすことになります。
真面目なお母さんは、子どもの発達について、
とても熱心に勉強しています。
書籍などには、「発達障害の子どもには、叱ってはいけない」とか
「たくさん、褒めてあげましょう」といったことが
必ず書かれていることが多くて、
イライラの感情を、自分の中に押し込みながら、
必死にコントロールしようとする姿を見かけます。
本当に辛い思いをされているでしょう。
でも、育児をしているお母さんには、
絶対に頑張ってほしいことがあります。
子どもには、イライラした感情や、
いらだって出てくる小言や、否定的な言葉を
絶対に言わない、見せないと決めてほしいのです。
特に発達障害の子どもは、
ネガティブな記憶をインプットしやすい性質を持っています。
動物の本能の『危険回避』という部分が、
自分に対しての嫌な事を回避するために
しっかり記憶にとどめようと働くからです。
そして、それを忘れないようにしっかりと
とどめようとする働きをします。
小さいころにインプットしたネガティブなことは、
親が思っている以上に、大きなこととして
心にずっと残る出来事になるのです。
育児に不安があるお母さんは、どうしても
苛立つ感情が湧きあがります。
でも、自分の感情をコントロールしようとすることから、
いつの間にか、子どもの行動をコントロールしようとしてしまいます。
自分が、苛立ってしまわないように、
子どもに自分の願う姿を求め、指示をしたり、
行動に制限をかけたりします。
子どもにとっては、『あれもダメ、これもダメ』
『あれをしなさい、これをしなさい』というように
自分の気持ちで行動できることが少なくなります。
子どもは、どうしていいのか、わからなくなってしまいます。
脳の発達を促すには、【経験】が大切です。
どうしていいのかわからない子どもは、
自分から何か経験しようとはしなくなります。
そうすると、せっかくの経験が減ってしまい、
発達を伸ばす機会が減っていくのです。
こうなると、残念なループに陥ってしまいます。
では、どうしたらいいのでしょうか?
今日のアドバイス
とにかく、笑顔つくり、そして、言葉は少なく。
子どもの前では、口角をあげて、笑顔を作りましょう。
心から笑顔になれなくても、子どもには笑顔を見せましょう。
そして、何か口出ししたくなったら、その場から離れる。
何も言わずに、目やジャスチャーで合図です。
『今日は、お母さん少し心がざわざわするから、
おしゃべりできないよ』とか言って、
言葉をジェスチャーであらわすと、
子どもも、これは何を言っているのかと興味を示し、
お母さんの言葉を探ろうとします。
これは、人の心を想像する練習にもなるので
ゲームみたいで楽しくなります。
イライラしているとき、笑顔を無理してつくっていると
何となく落ち着いてきたりします。
心からではなく、外側の表情・行動から変えると
心の中が外側にあわせて変化をおこします。
ここは、子どもの心の安定をつくる為にも、
頑張りどころです。
どんな人にも、笑顔を向けることは大切なはず。
あなたも、近所の人や、上司には、
笑顔を見せられるという経験がありませんか?
同じようにたとえ我が子であっても、絶対に嫌な顔や、
悪い言葉、行動の強制はしてはいけません。
難しければ、他人だと思えば、できるはずです。
シンプルなことほど、実行は難しいかもですが、
笑顔でいる生き方をしてほしいと思います。