石鍋てるみです。
昨夜の満月はとても綺麗に見えました。
少し寒さも和らいできて
夜、外に出る事が増えてきました。
晴れた日の夜空を見ると
私はとてもリラックスします。
忙しく時間を過ごしている時は
目に前のことに集中していて
視野が狭くなっていることを
実感するのも、
この夜空を見る時です。
小さい出来事に振り回されている
日常をリセットする時間を取ることは
自分自身の気持ちを安定させる
重要な時間だと意識するようになりました。
これを、若い頃からもっと重要視していれば
もしかしたら、だいぶ自分の幸せ度は
変わっていたかもしれないと
後悔してしまうこともあります。
そのくらい、夜空を見上げることは
大事な時間です。
もう一つは、草花に触れる時間です。
毎日、散歩に出かけた先で
道端に咲き始めた草花に
目が止まります。
昨日も、『イヌフグリ』が
いっぱい青い花を咲かせていました。
このお花。
私は昔からこの可愛らしさが好きで
この花を見ると、子どもの頃に遊んだ
畦道を思い出して、
懐かしさに浸る事ができます。
1日のうちのほんの数十分ですが
自分のエネルギーをチャージする大事な時間。
あなたにとっては、どんなことをしている時が
その時間になっているでしょうか？
今という時間をじっくりと味わうような
心が癒される感覚をしみじみと感じるような
そんな時間はいつでしょうか？
幸せな時間の過ごし方を考えるときに
いつも思い出す本があります。
それはミヒャエル・エンデの『モモ』。
子どもの頃はこの本の意味が
よくわからなかったのですが、
大人になってからは
思い出しては繰り返し読んでいます。
若い頃の私は、時間どろぼうの被害者でした。
特に、育児中は常に時間に追われていて、
本当は幸せな時間に囲まれていたはずなのに
それを味わうことに気が付かずに
効率的に仕事をこなすことに集中していました。
毎日、たくさんのタスクをこなせること、
人よりも早く、多くのことが片付けられるが
自分の優越感を満たすことでもあった時期でした。
仕事も育児も全て人に迷惑をかけずに
やり切ることに、価値を置いていましたから
それができる事が当たり前、
できない自分はなんてダメなんだと責めたりして
いつも、何かに焦っていました。
そうやって、自分を忙しくさせているのは
自分なのに、誰もやらないから自分がやるしかないとか
自分ばかりこんなに頑張ってるのに
他の人はのんびりしてるんだという不満が
常に気持ちの中にあって、
いつも欲求不満の状態が続いていました。
毎日、嬉しいと感じることもない
何をしても、楽しくない
そんな無気力、無感動な自分になっていました。
気がつくと子どもと触れ合う時間や
自分を労わる時間が失われて
ただ、毎日同じことを繰り返して
毎日が過ぎていました。
今育児中の人に伝えたのは、
毎日たくさんのことをこなせることに
価値を持たない方がいいということです。
自分にとって本当に重要なことを
優先して時間をコントロールしてほしいと思います。
仕事は何時までしかやらないと
決めるのもいいかもしれません。
寝る前は子どもとゆっくりする時間にする
と決めるのも大事かもしれません。
早朝に読書をする時間を
３０分確保するのもいいかもしれません。
自分が好きなこと、大事だと思うことに
使える時間を、1日のうちに１つでも
しっかり確保する習慣は
自分の気持ちを癒しますし、
自分の心を強くします。
いづれは何もしない時間が
一番幸せを感じる時間だったりすることが
実感できるようになると思います。
特に、育児中の方。
子どもと過ごす時間は帰ってきません。
1日1日の成長をゆっくり味わう時間を
優先してほしいと思います。
