シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは、子どもが困った行動をするときに
どのように対応することが多いでしょうか?
例えば、買い物中にスーパーの中をはしゃいで
走り回ってしまう場合を考えてみましょう。
『走ったらダメでしょ!こっちに来なさい!』
『何度言ったら、わかるの!』
こんな風に叱っているお母さんたまに見かけます。
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その時は、ちょっと、しゅんとなるけれど、
またすぐに走ってしまいます。
お母さんも、何度も繰り返すので、
おしまいには、半ばあきらめ加減で叱る力も弱くなって
買い物終了と共に、子供の手を引いて連れ帰るという結末。
そのまま、ほっておいているお母さんもたまに見かけます。
こんな時は、困りますよね。
特に、ADHDの特性を持つ子は、音楽、色とりどりの品物で
衝動性が高まりがちです。
減らしてほしい問題行動があった場合、
やはり、注意をしたり、言いきかせようと
対応することが多いと思います。
それでも、だめな時は、強い口調で叱ったり、時には、
体罰に及んでしまう場合もあります。
脅しや、体罰はその時、子どもは恐怖からやめることはあっても、
けして、親子の関係にとってはいい方法ではないことは
ご存じだと思います。
困った行動にも、子どもなりの理由があります。
その理由の中で考えておきたいのは、注目行動というものです。
自分が行動をとることで、それに反応してくれることを
目的として、その行動を繰り返すということがあります。
自分が、スーパーではしゃぐと、お母さんが
こっちを向いて、追いかけてきたり、叱る姿がたのしくて
またやってしまうというような感じです。
自分が思っている通りになることが、楽しかったり、
そのことを確かめるために繰り返す場合もあります。
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このループが始まると、問題行動は繰り返されますので
何度叱っても、言うことが聞けないと思ってしまうわけです。
やめてほしいと思うことに、親も集中してしまうので
結局は、子どもの思うつぼになってしまうのですね。
今日のアドバイス
減らしたい行動には、冷静に無関心を装う
スーパーで走りだしてしまう子は、
一緒に行かない工夫ができれば、そうしましょう。
言葉の理解がある子どもには、
スーパーは走るところではない事を事前に伝えます。
この約束が守れなかった場合は、帰ることを決めます。
大変ですが、約束は、徹底して守ります。
お母さんが約束を守ることがわかると、
言われたことをいい加減に聞き流すことがなくなります。
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はしゃいでしまう前に、制止することが大事です。
言葉やアクションは少なく、毅然とした態度で、
『お母さんと歩こうね』『カートのここをつかんで歩いてね』
やってほしい行動をつたえます。
なにか、困った行動がみえても、大きな声で反応したりせず、
注意するのであれば、真面目顔で毅然と一言『いけない』と制止させ、
その場から離し、違う行動を促します。
色々注意したくなったり、理由を説明したくなったりする
気持ちはでてきてしまうのですが、
減らしたい行動に対しては、反応をしないで、冷静に対処。
増やしたい行動に対しては、お母さんの嬉しさをいっぱい伝えるように
意識すると、子どもは、お母さんにかまってほしいので、
見てもらえる行動が増えてきます。
子どもに注意する事柄には、一貫性が大事です。
今日は、走ってもよかった、
お父さんとだったら何も言われなかったというような、
時や人によって対応が変わると子どもは混乱します。
絶対にダメと決めたことであれば、一貫性をもって
教えていくようにしましょう。
試してみてくださいね。