コミナスブログ 子どもの発育と発達

離乳食の進め方はこれでいいの?

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。

久しぶりに、良いお天気になりました。

ミニトマトの苗も、スクスクと
育ってきました。😊

3女はトマトが大好きです。
ミニトマトは、置いておけば1パックなんて
すぐ食べてしまいます。

ただ、保育園では
ミニトマトでの窒息事故があってから
そのままの形での提供は
できなくなりました。

本当なら、もぎたてのミニトマトを
そのまま食べてほしいけれど
残念ながらそうすることはできません。

子どもの安全を考えてのことですが
すべて禁止してしまうことに
違和感を感じます。

食べ方をゆっくり教えてあげたり
子どもに工夫させたりするなど
他の指導の仕方もあるのではないかなと
思っています。

窒息事故が怖いといえば
近年取り入れられている
BLW(Baby-Led Weaning)ですが
賛否両論分かれる大きな理由はこの辺りの見解です。

離乳食の与え方については
保健所などの指導や育児本で
指導される方法が定番でしたが、
赤ちゃん主導の離乳食の進め方と言われる
BLWの考え方は私個人としては、
理にかなっているなと思っています。

子どもの自発的な食への関わりや、
口腔機能の獲得の面でも
現在の指導方法よりも
自然で、有効だと感じています。

ただ、固形物を与えるというところで
不安や抵抗があるのも事実です。

この部分は、よくBLWを学んで、
適した食材や硬さ、与え方はもちろん
子どもの発達状態の見方、姿勢保持など
多くの条件を理解捨て取り入れることが
必要だと思います。

無知のまま、ただ固形物を与えてもいいと
単純に進めてしまうのでは
やはり、窒息事故などの可能性は否めません。

実際は、子どもが順調に発達を重ねていれば、
自分の一口サイズや、異物を見極めること
飲み込めるものかどうかなどは
感じ取れるようになるので、
自ら危険な行動は避けるはずです。

このことを考えると、
一方的に外部からスプーンで
口の中に放り込まれるよりも
事故は少ないのではないかとさえ思います。

子どもは、自分が食べられないものは
出そうとします。

体調が悪くて、消化力が落ちていれば
食事の量は減ります。

日本の離乳食は子供だけの時間を設定し
親がしっかり関わって与えるパターンが主流ですが、
BLWでは親子共に同じ食卓を囲むことを
条件の一つとしています。

私はこれも、当然だと思います。

大人が美味しく食べている姿を見ること
一緒に食べることで、食への興味や
快楽を感じ取ると思います。

日本の授乳・離乳の支援ガイド(2019年改正)は
離乳開始のタイミングも5〜6ヶ月とされていて
少し早過ぎるのでは?と感じています。

6ヶ月の赤ちゃんでも、一定の時間ずっと安定して
自力で座っていられる子は
少ないと思います。

両手を自由に動かせて、
余裕を持って安定して座ることができなければ
食事をする時期ではないかと思います。

自分でしっかりお座りできないうちに
ベビーラックに寄りかかった姿勢で
流動食を口に入れるような開始の仕方は、
人の成長の仕方として不自然な状況だと思います。


自分が赤ちゃんの立場だったらと思えば
不自然なことはわかるのではないでしょうか。

飲み込みにくい、噛みにくい
何が口に入れられるのかわからないものを、
スプーンで口に入れられ
ただ飲み込むだけになります。

これは、ただ食べ物を
入れているだけです。

食事は、胃の中に食べ物を入れるだけの
行為ではありませんよね。

食事を自分で食べる行為を身につけるのは
自分が生きていくために必要な能力です。

人は自然とその力を備えるために
発達していくはず。

しかも、この流動食スタートでは、
噛む機能は育めません。

固形物になった頃に噛ませようたって
すでに、噛む練習をせずに、
飲み込むことを先に学び取ってますから
できるはずがないと思います。

この時になって、よく噛むんだよ、
もぐもぐしようねって声かけして
その時意識させればできるでしょうが
身体にその機能が染み込んでいないですから
気を緩めれば丸呑みになっているということが起こります。

赤ちゃんにとっては、目にするもの、
味わうものがすべて初めての経験です。

『これはなんだろう?』という
好奇心が起こることが出発点です。

自分の手で触り、握り
匂いを嗅いだり、舐めてみたり
口にして削り取ったり
口の中で味わい、安心だと思えば飲み込む。

こんな流れを重ね、五感を使って脳が判断していく
過程がとても重要なことだと思います。


そのプロセスを省いてしまうことで、
咀嚼や嚥下機能、呼吸機能、
味覚異常、食への関心などの
課題に繋がっていきます。

古来は、どんなふうに離乳してきたのか
知りませんが、想像するに
おそらく、大人が食事するときに
子どもが手を伸ばし、自分でどうにか工夫して
安全に食べられたものを
これは子どもが食べられるものだとして
与えてきたのではないかなと思います。

人は、自分の身体の状態を感じながら
その時の消化力、自分にとっての異物を見極められる
力があるように感じます。

赤ちゃんでも、乳アレルギーの子は
ミルクをとても嫌がりますし
卵アレルギーの子も
自分からは欲しがりません。

もう食べられる時期だからと
親が料理に混ぜて与えたら、
湿疹が出たなんていう話はよく聞くことです。

子どもは、自分のタイミングで
食材も、量も、硬さも、味付けも
見極める力を持っています。

それは、自分が安全に生きるために
身につけている本能です。

その子のペースに合わせていけば大丈夫です。

手づかみでぐちゃぐちゃにしてしまうのも、
学んでいる最中です。
大人からはお行儀が悪い、
汚されて困るとやめさせたくなる気持ちは
やまやまですが、
何ヶ月もこの状態でいるわけではありません。

スタートの時期をあせらずに、開始すれば
思ったよりも汚さず、
赤ちゃんなりに、とても上手に食べてくれるものです。

しっかりと、やらせてあげてください。

集団保育だと、ゆっくり進めるのは
難しいのが現実ですが
少なくても家庭では焦らないで、
ゆっくりと見守って進めていってほしいと思います。

興味がある人はBLWを学んでみると
離乳食の負担感も軽減するかもしれません。


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