シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは、子どもに何を期待していますか?
明るく元気にしていてほしい。
頭がいい子になってほしい。
ピアノが上手に弾けるようになってほしい。
人から好かれる子になってほしい。
良い子ねと言われる子になってほしい・・・。
たくさん望みが出てきますよね。
今よりも「もっと成長してもらいたい」という親心。
こんな気持ちになるのは、当然だと思います。
少しでも、良い方向に成長してほしいですものね。
ただ、この思いには、加減が大事。
子どもへの愛情や熱心さが、強ければ強いほど、
子どもの「改善点」ばかりが目に付くようになります。
そして、子どもの「頑張り」や「成長・変化」に
目が向かないことに繋がってしまうからです。
あなたは、妊婦になったとき、子どもが産まれてから
今まで目に入ってこなかった「妊婦さん」や「あかちゃん」が
やたらと目につくようになった経験はありませんか?
あなたの「あかちゃん」への意識が高まったことで、
「あかちゃん」の情報が非常に入りやすい状態に
自分自身が変化したということです。
このように、
「 意識していることに関係する情報が入ってきやすくなる 」現象を
心理学用語では「カラーバス効果」といいます。
親が陥りがちな子どもに対する「カラーバス効果」。
それが、先にお伝えした、
子どもへの愛情や熱心さが、強ければ強いほど、
子どもの「改善点」ばかりが目に付くようになります。
そして、子どもに「 改善点を指摘しないと! 」という
意識につながり、
【子どもへの注意、叱責、ダメだし】といった行動を生み出します。
さらに、【カラーバス効果】を逆にみると、
「 意識していないことに関する情報は入ってきづらい 」ことから、
子どもの「頑張り」や「成長・変化」は、
見えなくなってしまいがちだということです。
今日のアドバイス
自分が見ている現実を、逆からも意識してみる
「さっき注意したばかりなのに、なんでまたやるの!」
こんな風にストレスを感じている方は、
【カラーバス効果】にはまっている状態です。
子どもはできないこと、すぐに改善できないことが多いです。
でも、本当に小さな進歩かも知れませんが、
子どものペースで、新たに「できた」ことも
必ず存在しています。
すべての出来事は中立に起きています。
現状がネガティブにみえるか
ポジティブみえるかは、親の見方次第。
「カラーバス効果」は、自分では気づかないうちに
自分が意識している方向へ目が向いてしまいます。
ですから、子どもの好ましくない行動ばかりが
目につくようになったと感じたら、
「意識的に」子どもの行動を、逆から見てください。
【カラーバス効果】に気がついて見直すことができると、
子どもの改善点を見すぎている自分に気がついて加減ができます。
子どもの頑張り、表現しようとしている気持ちが理解できたり、
成長した部分がみえるきっかけになります。
子どもの成長がみえた方が、
育児は楽しいし、幸せを感じられるようになります。
【カラーバス効果】を上手に使っていきたいですね。