シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
小さいころからずっと心にあって、
いろんな場面で自分の行動に影響を
与えてきた言葉があります。
『神様は見ているからね』
何か、悪さをしたときにも、
すごく怒られたという記憶はあまりないのですが、
この言葉は言われたような記憶があります。
そして、子どもなりに反省したものです。
『その事がいいことなのか、悪いことなのかは、
神様が見ている。
その結果は、あとから、返ってくるからね』
『神様だから、誰もいないと思っても、
いつも、近くにいて全て見ることができるんだよね』
そういえば、いつも、誰かに見られている気がする、
悪いことをすると、なんか悪いことが
あとからきている気がするって
怖く感じたのを覚えています。
この神様を意識した時から、
良い行動をしていこうという気持ちが
高まって、我慢や努力も覚えて、
心の筋力が鍛えられた気がします。
でも、大人になるにつれて、この神様の目に、
周りの人間の目が加わってしまいました。
むしろ、人間の目の方を意識してしまう方が
大きくなってしまったのです。
みんなと合わせないといけない
目立つことをするといけない
求められている答えを答えないといけないなど、
いつの間にか、他人からどう思われるか、
人と同じになることがよいことみたいに
感じてしまっていました。
神様の目を意識して感じる事と、
人間の目を意識して感じる事が
綱引きをしてしまうという経験をすることで、
自分が苦しんでしまうこともありました。
本当は、『やりたくない！』と言いたいのに、
周りに合わせる方を選んでしまう。
そうすると、神様の目があるから、
罪悪感を感じ、自己嫌悪になる。
どんどん自分が傷ついて嫌になってしまう。
これ以上傷つきたくないから、
本当の自分を守るために蓋をして
表に出さないようにしてしまいます。
ただ、周りに合わせていたほうが安心で、
心に傷がつかないから。
でも、いざ、自分で蓋を開けようとすると
一気に苦しみが湧いてきてしまう。
私も、自分がコントロールできないほど、
感情が溢れて大暴れしたことがあります。
あの時のことは、思い出したくないですが、
何かが大きく取り除かれたのを感じました。
中には、たくさんのものが重なって、
自分で蓋も見つからない人もいます。
今、そんな苦しみを抱えた人、生きる価値がないとまで
思い悩んでしまう人が、増えています。
本当の自分を押し殺していると、
身体は、ものすごいストレスを感じて、
何らかのサインを出します。
その時になって、本当の自分を解放してあげる必要性が
わかるわけです。
自分は何のために生きているのか、
ワクワクすることは何なのかなど、
わからなくなっている人が、自分探しをしています。
心を病んでしまった大人が、本当の自分を
もう一度取り戻そうとしているのです。
子どもの時にはみんな持っていたはずの
本当の自分は、蓋をされて心の奥にあります。
この経験を、子どもにはさせたくないと思いませんか？
そのためには、どうしたらいいのでしょう。
そうです。
始めから、大人が蓋をしなければいいだけ。
周りの大人が、子どもに制限をかける事、
人と違うからと拒絶しない事で、
今よりも子どもは自由になれるでしょう。
大人が自由と責任のある行動を見せ、
自分の意思で生きていける喜びを感じていれば
早くあんな大人になりたいと思うかもしれません。
子どもの意思を守ること、
安心して表現し、発揮できるように環境を整えること
大人がそこに意識を持てば、
子どもは自分で道を開いていくと思います。
自分が何をしたいのか、してはいけないのかを
自分の神様だけを意識して生きていくことが
できると思います。
『いつでも神様は、あなたを見ているよ。』
『いま神様は何と言っている？』
『何をしたい、するべきと言っている？』
子どもは、
どうすべきかの答えは自分で見つける力を持っています。
よければ、神様との会話ができることを
教えてあげてください。
神様との対話は、自分で考える時間を、
たくさん与えてくれます。
答えを教えたくなることもあるでしょう。
早道を教えたくなることもあるでしょう。
でも、子どもには子どもにあったペースで
問題も現れ、失敗も現れるように出来ています。
必要なタイミングで助けを求めてきます。
できる限り、邪魔をしないで、見守りましょう。
