コミナスブログ 日常からの気づき

子どもを守るとはどういうこと

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石鍋てるみです。

小学3年生以下の子どものみで外出・
留守番させることを禁じる
埼玉県虐待禁止条例改正案を
県議会に提案した自民党県議団は
昨日、改正案の撤回を決めました。

そもそもの改正案では、
小学3年以下の子供に対して、
保護者が「短時間でも子供に留守番させる」
「子供同士で公園で遊ばせる」
「子供にお使いを頼む」
「子供だけで登下校させる」などの行為をした場合、
虐待と認定され
県民にはこういった行為を目撃した際、
通報を義務づけるものでした。

この案について、
埼玉県議会福祉保健医療委員会で、
6日に自民と公明党の委員の賛成で
可決されたことだけでも驚きでした。

保護者の反対、署名運動
SNS での拡散などで
マスコミにも取り上げられたことで
今回、改正案は取り下げとなりましたが
様々な意見が上がったことで
子どもの安全、権利といった点から
私自身考えさせられました。

子どもの置き去り事件など
子どもを危険から守りたいという気持ちは
とても大事な思いだと思います。

でも、ここまでいくと
保護というより監視。
子どもへの過干渉では?


常に子どもから目を離してはいけないと
いわれているような改正案。
育児経験がある人にとっては
現実的に無理だとすぐにわかるような内容です。

子どもの全ての行動を
親が責任を持って守るべき、
監視しなくてはいけないとも
感じられる内容はどうなのでしょうか?

親からも反対意見が出るのは
当然でしょうし、
子どもの立場から考えても
迷惑な話ではないでしょうか。


昔、私は鍵っ子でした。

学校が終わると
両親がいない自宅に帰るのは
当たり前で
妹と一緒にお留守番していたものです。


困った時には
このお家に行きなさいっていう
お家があって鍵を持たされた時どこか嬉しくて
子どもなりにも
しっかり留守を守らなくちゃと
少し大人になった気持ちになったことを
覚えています。

そして、大人がいない時間は
子どもだけの楽しい時間でもありました。

子ども同士のやることですから
留守中にとんでもないことを
やってしまうという失敗もありました。

でも、その失敗が心に刻まれて
自分で考えて制限を作ることや
ここからは大人の許可が必要などということも
学んできました。

大人に信頼されているという自覚を持って
注意深く行動していたと思います。

過剰な心配は、
大人が子どもを信頼していないと
言っているのと一緒ではないかと思います。

大人が許可した範囲にしか
居場所がない子どもたちは
一体どこで子どもらしさを
発揮できるのでしょうか。

もっと子どもの力を信じてあげて
欲しいという気持ちがあります。


子どもを守るのは親だけではありません。

一人で登下校している子どもを
遠くからでも励ましの目をもって
見守る大人たちが増えれば
子どもは守られます。

あの子の親は虐待していると
通報することが
大人に任された役目でしょうか?

子どもは日本の宝です。

もっと、社会全体で子どもに優しい社会を
整えていきたいと思います。

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