コミナスブログ 子どもの学習について

文字に興味がない子どもに親がやれること

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


多くの子どもは、絵本の読み聞かせの時間が好きですね。

一冊読むと、『これ読んで!』って次々持ってくるので

困ってしまうことがあります。

お気に入りの絵本は、何度読んでも飽きないようです。



あなたは、読書が好きですか?

毎月どのくらい本を読みますか?



もちろん、読書なんて好きじゃない、

疲れて読む気もしない人もいますよね。


そう、子どもだって同じ。


文字を読むのが苦手、好きじゃない、

興味がないタイプのこどもがいて当然ですね。

特に、幼児は、まだ文字への興味は子どもによって

差が出ていて当然です。


年中さんでも、スラスラ絵本を自分で読んじゃう子もいれば、

年長さんでも一文字も、読もうとしない子もいます。



けれども、小学校に入る突然、全員が教科書を読む、

プリントを読むということが必要不可欠な環境に置かれますよね。



だから、小学校に行く前までには、自分の名前が読める、書ける

もっと言えば、絵本が読めるくらいにさせてあげたいと

思ってしまうかもしれません。


でも、年長さんなのに、文字に関心がなかったり、

絵本の読み聞かせは好きなのに自分では読もうとしなかったり、

大人が思うようにならない子どもがいます。



親の方が不安になって、焦ってしまい、絵本を読むことを強制してしまい、

ますます絵本を避けるようになってしまうことがあります。



そんな時、焦らず、【子どもが嫌がることは強制しない】

あなたの心のざわざわを落ち着け、考えを戻しましょう。


「みんなが、もう読めているのに、何で読めないの?」

「簡単なことがなんで、できないの?」

これは、あなたの不安からくる質問です。


子どもに、絶対に言ってはいけない言葉ですね。


【読めないのはあなたがおかしい。】

【みんなができることができないあなたはおかしい。】

つまり、子どもの今を【お母さんは全部認めていないわよ】って

伝えているのと同じ言葉です。

子どもは、お母さんの期待に応えられないから

自分はダメな子だと自分を傷をつけます。

子どもは決して、お母さんを嫌いになりません

見放されたら生きていけないから・・・。

前面的にお母さんを信じて期待に応えようとしているのですから。



ここで、大事なのは、

 子どもの状態をそのまま見る

 どうしたら、子どもが、読むことに興味を持つか、

 読めるようになるかを考えるのではなくて、

 今、子どもは読むことに関心がないんだと認める事です。


自分の感情に気づく

あなたはそのことで、どんな気持ちになっているか感じましょう。

他の子どもと比べて、劣等感を感じているでしょうか?

小学校で勉強ができなくなるかもと不安になっていますか?

いじめられたらどうしようと心配ですか?

他人からの親としての評価が気になっていますか?


自分の思い込みをすてる

感情に気がついたら、そのことは、そうではないと捨ててしまいましょう。


先の見通しを立てる

あなたの不安を和らげるために、、

不安の原因があれば、知識をもっておきましょう。

今回は、文字を読めない。読もうとしないのが不安の要素です。



『読む』ことに対して知っていてほしい知識を一つお伝えします。


人は、大きくなれば自然と文字を読めるのが

当たり前だと、多くの人は思っているでしょう。


ほとんどの人が、いつの間にか教育を受ける中で

さほど苦労なく、文字を読んでいると思います。



実は、当たり前な事ではありません


日本でも人口の5%から8%に、

学習障害(限局性学習障害/限局性学習症)という

知的発達に遅れがなくても、

「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に

困難がある発達障害がある人がいます。

(英語ではLearning Disabilityと呼ばれ、LDと略されることも多い)

幼児期のLDの可能性がある子どもの特徴

・文字に興味がないし、覚えようとしない

・言葉、文字を覚えるのが遅い。

・折り紙が折れない、ボタンがとめられないなど手先が不器用。

・身体の使い方がぎこちない。 

             など



幼児期には、まだ文字もこれから始めようという時期なので、

この障害に気づかないことがほとんどです。

小学生になってから困り始め、気づいていき、

実際、診断されるまでは時間を要すことが多いです。


ですから、この期間にLDであることに気づかなかったり、

知識がないことで、親や先生が、不適切な対応、指導をしてしまう、

子ども自身がみんなができることができないと自信喪失になったり、

友だちにバカにされるなどの、辛い経験をすることがあります。



この時の周囲の対応で、多くの子どもの心が傷つき、

自己肯定感を下げ、疲れ、腹痛といった身体症状、

不登校の原因になってしまうこともあります。

この経験を、させる必要はないし、させてはいけません。



乳幼児期には、気づきにくいLDですが、

LDは、ADHDや自閉症など他の発達障害を持っている子どもも多いです。

そのことを知っておくと、すでに発達に凸凹がある子どもには、

早期に気づくことができ、サポートをしていくことができるので

よく観察しておいてくださいね。



今の段階では、単に興味を持つのが遅いというだけかもしれません。

でも、心配だから、できる事はやっておきたいですよね。


幼児期にできる支援

・ 読めない事に、注目しない。

・ 文字を読む楽しさを伝える。
   かるた・絵カード・看板・標識などを使って、

   絵と文字を使った遊びで楽しく文字に触れましょう。

・ 本の読み聞かせ

  読むのはできなくても、お話をきくのは好きな子が多いです。

  もしも、あなたが本を読むのが苦手なら、

  読み聞かせの動画を使ってもいいと思います。

  一つ、試してほしいのは、文字も一緒に見ることができるもの

  見せてみることです。

  もしも、文字にも目が向いているようであれば、

  その文字への興味につながる時期かもしれません。
  
  子どもの興味に合わせて、楽しめるものを使ってみましょう。

  見る時は、お母さんも一緒に、そばにいてあげましょうね。

  でも、あなたの声で、読むことが一番なので、

  時々短いのでもいいので、がんばって読んであげてくださいね。

・ 文字が読めた時に、一緒に喜ぼう!





LDといったものがあるんだと知っておくことは

もしも、それを疑う状況をみたときに、

不用意に子どもを責めたり、叱ったり、焦らせたりして、

子どもを傷つけるような、不適切なかかわりを子どもにしなくて済むので、

理解しておいてほしいと思います。

小学生になってから、もしも、宿題に苦労している、

文字を読むのに時間がかかっていると、

違和感を感じることがあっても、焦らないでください。


もう、このことを知ったあなたは、

子どもの心を傷つけるような関わりはしなくて済む知識は

手に入れました。


絶対にしないように注意してくださいね。


初めのあなたの一言が、子どもの心に大きく影響します。



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