シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
昨日、映画『こどもかいぎ』の
公開初日ということで、
朝、チケットを取り、
シネスイッチ銀座に出かけました。
映画館に入ると、
目の前に豪田トモ監督の姿が。
近くには、プロデューサーの
奥さんもいらっしゃいました。
優しく笑顔を向けてくれたので、
チャンスとばかりに、
お声をかけさせていただきました。
子どもと地域の大人、お年寄りとの
交流をする場を作りたいと思っていることを話し、
子どもと対話を持つことの大事さを
伝えられる作品だと思っていることを
お話しさせてもらいました。
監督からも、『是非、そういう場を作って
一緒に広げていきましょう。』と
励ましの言葉をかけてくれました。
本当にありがたく嬉しい言葉です。
鑑賞後には、保育業界でも有名な
玉川大学の教授、大豆生田啓友先生と
監督の対談もありました。
『こどもかいぎ』への想いや、
これからの子育てへの想いが
とても伝わってくるお二人のトークから、
自分のモチベーションを高めることができました。
やっぱり子どもはすごい。そして宝物です。
もっと、子どもが自分を大事にして
人生を楽しく過ごせる社会になってほしいと
改めて思いました。
子どもの幸せな人生のスタートに大事なのが、
自分の話を聞いてくれる人がいるということ。
自分という存在をありのまま
認めてもらえる経験を重ねられることだと
思います。
それを繰り返すうちに、自分を表現すること
話すことに慣れていきます。
そして、聞くことも育ってきて、
対話ができるようになります。
対話力をつけ、相手の意見をよく聞くことや
受け入れること、違いを認めること
許しあうことなどの学びを繰り返すことで、
お互いを知り合う、尊重し合う気持ちが
育つと思います。
その相手は、年齢、性別などが
多様なほど広がりと深さを増すと思います。
けれども、実際は話すこと以上に、
聞くことって難しいと思っています。
本音で対話するには
何を話しても、受け入れてくれるという
安心感がとても大事だと思います。
否定されたり、後から批判されたり
そういった人への信頼感がないところでは
やはり、対話にはならない。
今回は、子ども園の中での
先生がファシリテーターになって
子ども同士が意見を交換し合う場面が
中心になっています。
まず、この関係性を作るまでの過程が
大切ですよね。
信頼関係をお互いに感じることができて、
やっと、本音での対話になる。
自分の思いを打ち明けられる
本当に聞いてくれる人を
一人でも作ることができたら、
本当に人生さえも大きく変えることに
なるのは確実です。
それは、親でなくてもいい。
その一人に出会うためにも、
いろんな人と交流する場所が
必要だと考えています。
そんなきっかけになる場所作りを
したいなと考えています。
子どもの世界は広げてあげないと
小さいものになりがちです。
園や学校のクラスだけになってしまったり、
習い事の教室の中だけだったり
数人の同い年の友達だけだったりしてしまいます。
その中での自分の存在だけが
自分になってしまう。
もっと、他の自分にも
気づけるきっかけがあることで
自分の可能性を広げることもできると思います。
それは、子どもだけではありません。
大人だって同じです。
この映画を見て、
お互いとにかく話してみること
もっと関わってみようよというメッセージを
もらいました。
それが、お互いを大事にすること、
大きくいえば幸せや平和への始まりだと
受け取りました。
『こどもかいぎ』の中では
子どもを育む立場の大人の姿勢、
保育士の専門性も感じ取れる内容になっています。
大人はこんな気持ちで子育てしてほしいな
という気持ちが湧くと同時に、
保育士は、本当に子どもの育ちに
責任のある大事な職業だということを
もっと理解してほしいという
気持ちにもなりました。
子どもの心を傷つけることも
癒すことも、関わる大人次第です。
私たち大人が
子どもの声を心の深いところで感じ取って
よく聞けるようになることが必要です。
それができる大人になることで大人も
人生にとって本当に大事なことに気づき
学ぶが楽しさを感じられると思います。
映画『こどもかいぎ』は昨日公開されたばかり。
保育に関わる人はもちろん、
多くの人に見てほしい作品でした。