コミナスブログ 子どもの健康管理

乳幼児には、メディアは不要といわれる理由

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


テレビ、スマホなどから、流れてくる電子映像メディア。

新型コロナウイルス感染症予防対策で、

自宅待機期間があったとしても、

映画を見たり、YouTubeで情報をみたりして

これらの、メディアがあることによって、

とても、助かっていますよね。



東京オリンピックの感動場面も、解説付きで、

よくわからなかった競技も新たに知って

楽しむことができます。

こういった、メディアは、今となっては生活の一部ですよね。



先日も、ベビーカーの中の子どもにタブレットを持たせて

ショッピングしている家族を見かけました。

子どもも好きな動画を楽しめるし、

騒がずに機嫌よく過ごしてくれるので、

親も助かるのでしょう。


けれども、これが今、子どもに大きな危機をもたらしています。


最近の脳科学の研究で、

電子映像メディアに長時間接触すると、

大脳の前頭前野という部分に影響することがわかってきました。


前頭前野は、理性や道徳心や記憶など、

一言で言うと人間らしさに関係する場所です。


その機能が悪くなると、感情をコントロールが出来なくなったり、

簡単なことが憶えられなくなったりします。

このような、子どもが増えてきてるというのです。


大脳の発達は、本来どうあるべきでしょうか。

産まれたて、ほやほやの赤ちゃん。

普通であれば、静かな安心した環境の中で、

この地球の自然環境に適応することを

五感を通して経験していく段階です。



お母さんの肌のぬくもり、声、

気持ちよい静かで温かい空間、

太陽の光、風、鳥の声・・・

赤ちゃんは、脳の中心部から生きていくために

必要なタイミングで脳に急速に様々な情報を刷り込んでいきます。



そして脳は、だんだん外側に向けて成熟していき、

人間らしさを作る、前頭前野の成熟期間を迎えます。

本来は、このような順番をたどっていくのですね。



特に脳の中心部を、成熟させられるのは、

産まれてからの3年以内。


この期間には、地球の自然を感じ、

人と関係することが安心で、

自分が愛されているということを

いつも実感できることが重要です。



この期間は、家を建てる工程では、

地盤つくりの部分で、土台です。



見かけ上は、この上に、素敵な家をつくっていくことができても、

土台がしっかり作られていないでつくった家は、

いづれ、ひび割れや、大きく崩れる事さえあります。



人間も同じで、この部分ができていないと、

見かけ上、多くの知識や能力を身につけたとしても、

いつか、人生の躓き、崩れを体験します。


脳の中心部分からしっかり成熟させていくことが、

その後の人生、人格形成にはとても重要です。




それなのに、今は、産まれてすぐの赤ちゃんのそばでは、

テレビの映像が目に入り、たくさんの音が流れています。

自然に近い状態で、目の前にどんどん人工的な映像が飛び込んできます。



その刺激は、赤ちゃんにとっても強烈な刺激ですから、

他の、繊細な感覚を感じる機会を逃していきます。


それでも、不用意にこのようなメディアに触れる機会を

多く持つ環境、つまり【メディア漬け】の状態で

赤ちゃんが育っていくと、一方的に与えられる刺激中心になります。


赤ちゃんが、受身の状態が長く続き、

直接人間へ感情、思考を発信すること、それに応えてもらうといった

やり取りが減ってしまいます。

ゆっくり、じっくり、自分の中で感じ、思考する時間も

減ってしまいます。


すると、言葉の獲得、コミュニケーション力、

心の安定といったものが、整わないまま成長してしまいます。




脳の重要な部分の発達が止められてしまうのです。



そうした子どもは、言葉でのコミュニケーションが苦手だったり、

感情をおさえることができずに、

幼児期には噛み付く、引っ掻く、奇声を上げるなどで

「表現」するようになる場合があります。



【メディア漬けの育児】は他にも悪影響があります。

例として

運動不足による筋力低下。運動発達が未発達。

視力の悪化。物を立体的にとらえる「立体視力」が育たず、

 距離感、物の動きの方向感覚なども捉えにくい。

自律神経系の機能不全

 血圧調整がうまくいかない、体温調節が出来ない。


子どもの健康な発達を促す視点からいえば、

特に未熟な乳児期にはメディアは一切不要です。



外出すれば、どこにでもこのようなメディアは存在しているので、

完全に避けることはできないでしょう。



でも、できるだけ触れさせないくらいの環境を

意識して用意してほしいと思います。


乳幼児期は、勝手に子どもが使うということを

親が意識さえすれば避けられる期間です。


人生の始まりの、この重要な数年間だけでも

意識してあげてください。

今日のアドバイス

乳児期は、テレビ・スマホは見せない



子どもによさそうな内容の乳児教育番組や、

情操教育によさそうな内容のものも目について、

与えたくなる気持ちにもなるのはわかります。


他の子どもの話題から、

子どもも、見たがる時期もやってきます。





そんな時でも、メディアは

子どもの身体(からだ)や心の発達に大きなゆがみや

おくれをもたらす危険なものになりうることを意識して、

上手にコントロールするのが親の役目です。



この時期を、【メディア漬け】にしないで

過ごすことがいかに重要だったかは、

子どもの思春期あたりになるとわかります。


子どもを【メディア漬け】にしてしまう原因の多くは、

親が【メディア好きである】ことが大きく影響しています。



ですから、知識として、子どもをメディア漬けにするのは良くないと

親が学び、知ったとしても、行動が難しいのです。


実際には、親自身が日常でテレビを消して過ごすことや、

ゲームをすることから、離れなければ、

この環境が作れない事に直面し、親が我慢できないからです。




よくあるのが、『メディアからも、良い影響が得られている』

『たまには、楽しい経験も必要でしょ』と

肯定してしまうことで、子どもに悪意なく、与えてしまうわけです。

その根っこは、自分を肯定したいからです。



メディアをどう扱うのかは、当事者が決めることです。

でも、親のあなたと、子どもは別の存在です




子どもが、自分でその環境を選び、責任が持てないうちは、

できるだけ、自然なニュートラルな状態を用意してあげてください。




子どもに幸せに生きてほしいと願うなら、

意識した利用ができると思います。



このように、育児は学びを深めること、

それによって、親の生き方を修正していくことに繋がっていくのです。

自分を磨いていると思ってチャレンジしてみてください。




人工物からの刺激は、乳児には刺激が強すぎます。

それは、本来はあなたにも悪影響を及ぼしています。



大事に、そのままの子どもの成長を見守ってください。

あなたの、大事なものにも気づくことになります。



そして、メディアに振り回されない生き方はもちろん、

環境は自分でコントロールすることを教えてあげてください。



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