シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
昨日は、節分でしたね。
あなたのお家でも、豆まきはしましたか?
最近は、保育園などでも、豆による事故を防止するために
実際の豆を使って、豆まきをすることは
禁止されています。
豆をしっかり噛んで、飲み込むことが
スムーズにできるようになる目安は
6歳ごろといわれているので、やはり、
乳幼児に豆を与えるのは控えた方が安心です。
ただ、最近疑問があります。
鬼で怖がらせる行為を、子どもに刺激が強いからと言って
やめてしまう場合があるということです。
怖がって、泣く子どもを見て、
『怖がらせたくない、トラウマになるからやめてほしい』という人もいれば、
『思いきり、怖がらせてください』という人もいます。
比較的安全な日常を過ごせる日本では、
怖いという感情を経験すること自体が少ないかもしれません。
私の意見としては、その感情をしっかり体験しておくことは
発達面でも重要な働きをすると考えています。
鬼を見ると、本能的に、泣く、逃げる、という回避行動が見られます。
中には、戦いはじめたり、誤ったりする子も出てきます。
子どもながらに、その恐怖に対抗する方法を
考えています。
そして、怖い思いをしたけれど、
みんなで、立ち向かって、鬼をやっつけようと決めたら、
恐怖に負けず立ち向かっていくことで自分の勇気を感じます。
そして、鬼が退散。
『やったー!みんなで、鬼をやっつけたよ!』
というところで、鬼に例えた病気や悪いものをやっつけて、
もう大丈夫だよと克服した後の安心感、達成感を感じます。
怖がらせるだけが目的ではなくて、
そこに、立ち向かうことで勝ち取る安心感を
経験することが大事だと思います。
世の中に怖いものがあることを知っておくことは、
子どもの心に自制心も芽生えさせます。
だから、困ったことをする子どもに
『鬼が来るよ!』などと言って、制止させようとしてしまいます。
でも、この脅しの方法はいつまでも通用しません。
グレーゾーンの子どもの中には、想像が苦手な子、
脅しの声そのものに、過剰に反応してしまう子などがいて、
『鬼が来るよ!見てるよ!』という言葉で親は脅しても、
その背景にある意図がしっかり伝わっていない場合があります。
このような、場合は脅すよりも、
やってほしいことをしっかり伝えることが先決です。
そして、子どもができた時、頑張ってやり遂げて
その喜びや、達成感の気持ちを感じているときに
有効な声掛けがあります。
今日のアドバイス
子どもに、
『いつでも天使(神様)が、あなたを見ているよ』って伝える。
外側には、鬼がいて悪いことを仕掛けてきたり誘ってくるけれど、
心の中の天使はいつもあなたの行動をみているよと
小さなことでも日常の生活の中で意識させることは
自制心を育むことになると思います。
怖い鬼と戦って、自分の中の、強い天使が勝った時の心の動きを
体感して意識することで、子どもはそれを繰り返そうとします。
だって、それは、心がすっきりやさしい気持ちがするからです。
年に1回の節分は、思い切り、鬼を怖がって
やっつける経験を子どもたちにさせたいと感じました。