シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
グレーゾーンの子どもが、大きくなって
お母さんたちが困っていることの中に、
子どもがお金の管理ができないというのがあります。
その子は、高校生になって夏休みまでに
3回もお財布を、無くしてしまっていました。
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ショッピングモールのトイレや、コンビニで見つかったそうです。
無くすまでに至らなくても、かなりの頻度で、
支払いの後、お財布を置いてきてしまう、
ちょっと置いたらそのまま離れてしまうことはあったようです。
また、本来買うべきもののために渡してあったお金を
使い込んでしまい、お金が足りなくなることも多いようでした。
ADHDの特性として、特に金銭管理に関わることとして、
不注意と衝動性があげられると思います。
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お金の困り感は、収入と出費のアンバランスで、
出費が多くなりすぎてしまうことです。
不注意が多いと、落とし物が多くなり、
それが先ほどの財布そのものだったり、
必要な物であれば買いなおさなくてはいけません。
小学生の頃は、小さな文房具や、教材などで
すんでいたかもしれません。
けれども、親が一緒に管理できなくなると
一気にその数も増え、スマホや財布、
定期券など高価なものも増えてきます。
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衝動性が高いと、欲しいと思ったものが我慢できず、
見通しを持つことも苦手なので、
その場にお金があれば買ってしまうことになります。
今は、簡単に作れるカードもあるので、
魔法のカードのようにカード決済してしまい、
あとからの請求額にびっくりということもあります。
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数字の理解も苦手なことが多く、
LDの特性を持っていると尚、困難になります。
1万円というお金がどのくらいのインパクトを持つお金なのか、
支払うと残金がどのくらいになって、
いつまでその残金でやりくりしなくてはいけないのか
そんな感覚が持ちづらいのです。
記憶しておくことも、苦手ですから、
残金をずっと意識しておくことも難しいです。
ASDの特性としては、
こだわりがお金の使いすぎにつながることがあります。
特定の分野に対して強い興味を持つ傾向から、
その関連のものには、惜しみなくお金をつぎ込んでしまいます。
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子どもが大人になったときに
お金のトラブルに遭わないようにするためには、
今から少しづつ練習していくことが必要です。
【持ち物管理や、金銭管理、時間管理、家事、
判断力、意志力を育む】
これらは、大人になったら勝手にできるようになるというものではありません。
今日のアドバイス
子どもが大人になった姿を想像してサポートする。
小さいうちは、忘れ物をしないようにそろえてあげる、
持ち物をそろえてあげる、朝起こしてあげるといった
サポートをしがちです。
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でも、小学生の半ばになっても、親の手を借りているようでは、
やはり、その後の複雑な自己管理は難しいでしょう。
今の子どもの姿だけを見て、助けるサポートではなくて、
子どもが自分でできるように、親が見ていなくてもできるように
意識してサポートすることを忘れないようにしましょう。
このままだと、大人になって困らないかと想像して、
そうならないように、準備していくようにします。
中学生までには、生活に関わるスキルは身につけられることを
目標に設定しましょう。
教えるよりも、やってしまった方が早いこともあります。
先生に怒られるし、親としての評価を気にして、
子どもが失敗のないように手助けしてしまうことが
子どもの自立の邪魔をしているかもしれません。
日頃の子育てを見直してみてくださいね。