石鍋てるみです。
今年も、保育園の入園ができなくて
いるご相談が何件かありました。
認可外保育園に入園の枠はないか
探し始めているけれど
すでに定員が埋まっていて
キャンセル待ちも多い状況のようです。
地域性も大きいとは思いますが
先日もお伝えしたように
１歳児の枠が少なくて
厳しい状況になっています。
第５希望まで出したのに
全て落ちてしまったという
お母さんのお話もあります。
フルタイム共働きという人の
点数が高い人たち同士の競争です。
今年も０歳児には、
比較的空きが見られています。
保活経験があるお母さんは
第２子以降は１歳児入園の厳しさを経験していて
０歳児からの入園を決めているという人もいます。
その傾向は、私が育児中から
すでにありました。
０歳児からの持ち上がりで
１歳児の定員の大部分が埋まっているので
空きが数人分というのが現状です。
そして１歳児の定員は
急には増えません。
保育園全体でも少なく設定されています。
保育士一人当たりの子どもの数である
保育定数は６対１。
保育士一人当たりが見れる子どもの数は6人。
実際、保育士から見ると
発達面でも開きがあって
保育にとても手間もかかるのが１歳児です。
4月のスタートでは
歩行できない子もいれば
走り回る子もいます。
理解力にもかなり差がありますから
まだまだ集団生活ではあるけれど
個別対応が必要なお年頃。
保育士一人で6人に満足できる保育を提供するには
保育の専門性の高さも必要とされます。
子ども一人一人に
ゆとりのある人員での保育をしたいと
思いながら、仕事をしていましたが
保育士不足でその、実現も難しいのが
現状でしょう。
入りたい子どもはいるのに
預かれないといったジレンマは
私の知り合った保育経営者皆さんが
直面しています。
そう言った経営者は
０歳児の定員は全く埋まらず
経営困難になっています。
０歳児に対する補助金は
保育園経営側としては
運営資金になっています。
０歳児に一つでも枠が空いてしまうと
年間ではかなりの収入減となって
しまうのです。
０歳児から、保育園に入りたい人がいたら
ぜひ紹介してくださいって
お願いされることもあります。
働くお母さんには
一歳児では、保育園に入れないから
０歳児で早めに保育園に入っておいたほうが
いいですよっていう感じです。
これって、本当に変ですよね。
必ず保育園に入れるという目的のために
今は必要性がないのに
０歳児を集団に入れなくてはいけない。
もし、こんなことが
進められてしまうのであれば
保育は誰のためにあるのか
わからなくなってしまいます。
保育園経営のため？
将来の保育園の確保のため？
そのために、
今赤ちゃんと親子で過ごす時間を
減らしてしまうことが
本当に子育て支援なのか？
本当に保育の必要性ができたときに
確実に受け皿があるという体制に
できないものか？
子育て支援策を考える上で
もう一歩進んだ政策を考えていきたいものです。
保育の必要性の有無に縛られた条件
定員数、入園、退園の自由
こんなものがあったら
もっと使いやすくなって助かるのにという課題は
当事者になるとたくさん出てきます。
私は、自分が感じた課題を解決したくて
『一時保育専門託児ルームコミナスキッズ』を
作りました。
認可外保育園という形式で
個別のニーズに臨機応変に
対応することで、
少しでも育児の助けになれたらと
思っています。
