コミナスブログ 支援者の心構え

医療的ケア児の受け入れで思うこと

更新日:

石鍋てるみです。

医療的ケア児支援法が
2021年6月に可決されてから
国や地方自治体では
支援を行う責務を負ったことで
対応が進められています。

私に住む地域でも
保育園では3つの園が
モデルケースとして実際に
受け入れに動き出しています。

障害児支援だけでなく
医療的ケアの必要なお子さんの
保育を受け入れることは
とても大きな一歩を踏み出したと
期待する反面
現状での難しさから
不安な面も感じられています。

保育士不足の中で
保育士の定数が変わらないまま
通常の開園時間が延長されて
シフト制で勤務する保育士の確保が
かなりギリギリです。

その不足分は、保育補助員が
パートなどで賄っているところが
多い状況です

子どもを安全に預かるというレベルであれば
ギリギリであってもどうにか
運営できるかもしれません。

でも、現実は子どもの育ちへの関わりが重要です。

個別に合わせた育ちをサポートすることが
求められています。
それには、専門的な関わりが
必要です。

特別配慮が必要な子どもには
さらにその専門性は
レベルが高いものを要求されます。


保育士資格を持っている人が
少ないですから、
個別支援が必要な子どものために
加配に着く人員は、保育補助の人で
単なる見守りでしか機能できていないような
実態も起こっています。

これでは、十分な保育はできません。

さらに医療的ケアのお子さんを
受け入れるには
吸引技術や経管栄養技術などを
備えた職員が複数いることが必要です。


看護師の仕事となることが考えられますが
配置されているところでも今は施設に一人です。

今でも日常の業務は多忙ですから
複数人の看護師が必要でしょう。

保育園看護師は
今でも成り手が少ない現状があります。

一人職種で孤独であったり
仕事内容の独自性が人によっては
ストレスに感じる部分でもあります。
急変時対応など
責任が重くかかってくるという
場面も多いのでメンタル的に
辛いことがあります。

しかも、給料が安い。

やりがいをそれ以外に感じられなければ
長続きしない仕事だと思います。

私は15年以上この保育園看護師として
勤務してきた経験がありますが
年に数回保育園看護師が集まる会議で
メンバーがどんどん変わってしまう保育園が
多いのが現状です。

数ヶ月で変わってしまうということも
珍しくありませんでした。
離職率は非常に高いと言えます。

医療的ケア児は
感染に弱いお子さんもいますし
気管切開のお子さんなどは
室温、湿度などと言った環境設定も
より注意が必要になります。

集団保育でのリスクとの
折り合いを活動の中で
どのように設定するのかも
保育士の采配によって
効果は全く変わってくると思います。


環境を整えた場所と専門保育士、
看護師を設定しつつ、
健常児との交流をする機会を
作っていくなど
運営環境自体も変化しないと
いけないかもしれません。



理想通りに現場が整うためには
難しい課題が多そうですが
私が看護師としてできること
この小規模認可外保育園だから
できることを考えていきたいです。


医療的ケア児の受け入れについて
前向きに検討を進めているところです。


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