コミナスブログ 支援者の心構え

ゲーム機をいつ与える?で悩んだときに必要な事

更新日:



シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。



今年も残すところ約20日となりました。


新型コロナウイルスの不安を打ち消すように、

お店のショーウインドウや街並みも

赤・緑・白で彩られたクリスマスツリーや

可愛いサンタやトナカイで賑やかになってきました。



そろそろ、

子どもへのクリスマスプレゼントを何にしよう?って

考え始めたりしていませんか?


サンタさんからのプレゼントですから、

夢のあるものを贈りたいところですが、

子どもが喜ぶ姿も見たいところ。


今年も子どものゲーム人気はとまりません。


ずっと欲しがっていたゲーム機やゲームソフトなど

買ってあげたいけど、ゲームにはまってしまうのも心配。





まして、初めて子ども専用にゲーム機を与えるとしたら、

ゲーム依存症、身体へ悪影響があるなど

ネガティブな印象も含んでいることが多いこともあって

できれば、与える時期は先延ばししたい。

こんな考えが浮かんで、悩んでいませんか?



私自身、昭和生まれで、

ゲームにはまることもなかった子どもだったので、

我が子が、ゲームを欲しがった時に

その必要性も感じませんでしたし、

子どもは、外で元気に遊ぶのが第一という思いが強く、

ゲームを与えることにかなり抵抗感があったことを覚えています。



今でも全くその考えがないわけではありません。

なるべく、小さいうちは、身体を使って

たくさんの刺激を受けた方が絶対いいという確信はしています。



でも、時代はどんどん変化していることも事実です。



今では、スマホやタブレットに関しては

赤ちゃんの頃から何となく生活の中で当たり前に

触れさせているということも多くなっています。





気づいたら子どもの方が巧みに使っていた、

抵抗なく普通にいじっていたなんていう方が

最近では多いくらいかもしれませんね。


社会的にも、子どもがスマホを個人で手にする年齢が

早まってきていて、学校でもスマホやタブレットの使用は

当たり前になっています。



もはや、子どもがこれらの機器の使用を避けることは

難しい時代になっています。



個人持ちのスマホを見ても、小学生の3割に普及している今では

これらの機器を持たせることを先延ばしするよりも

自分で使いこなす力を育てるという方向に考え方を

シフトしていくのが自然かもしれません。



新型コロナウイルス感染の流行があってから、

オンラインでの授業の必要性も高まり、

ますますその流れは加速するでしょう。



子どもが欲しがらないのに、与える必要はないですが、

欲しいという思いがある場合は、与えてもいいと考えています。



現在はむしろ、

子どもにどのように使ってほしいかを

親がしっかり考えておくこと、

そしてそれを、子どもにしっかり伝えたうえで

与えることが重要だと思うのです。

では、与える時に何を注意をしたらいいのでしょうか?

私が思っているポイントをお伝えしたいと思います。

第一に重要なポイント

与える側の親が、

ゲーム=悪であるという固定観念を捨てる。



この観念が捨てられないうちに、ゲームを子どもに与えてしまうと、

楽しくゲームをやる子どもに対して、

悪いことをいつまでもやっている子だという偏見を持ち続けてしまい、

その後の親子関係が良好に築けないことにつながります。



(ゲームなんかやってばかりいると子どもがダメになってしまう)

いう思いから

早くやめさせようと制止したり、

イライラする気持ちがわいて、常に叱りつけて

ゲームから子どもを引き離そうとすることばかりに

集中してしまいがちになります。


そのような態度で子どもと関わる中で、

子どもは、自分の好きなことを否定されている

親は自分のことを理解しようとしてくれない

親に好かれていないというような

自分への劣等感を感じてしまいます。


このようにして、

親子の信頼関係を育む大事な乳幼児の時期を

壊してしまうきっかけになってしまう危険があるのです。


ですから、この観念を親が捨てることができない場合は

一切ゲームにつながるような機器は子どもに与えない、

持たないことをおすすめします。


親子の信頼関係を守ることの方が何よりも大事だからです。



でも実際、今の世の中、これは無理難題だと思います。



私たちの周りで、パソコン、ゲーム機、スマホなどを

日常生活から遠ざけることは困難だからです。

上手く付き合うためには、観念を変えることが必要です。



e-スポーツの選手が、大金を稼ぎ、

職業として選ばれる時代です。

ゲーム自体が悪いといった捉え方に偏らず、

ゲームの持つ良い面もみて、取り入れていく柔軟性をもつことで、

この観念は捨てていくことができると思います。



次に、2つ目の重要なポイントがあります。

ゲーム機の使い方、ゲーム内容の選択の主導権は親にある

ということです。


ゲーム=悪という観念を捨てた からと言って



野放しに子どもに与えてもいいということではありません。

そこには、それを使って、どんな力を身につけてほしいのか、

どんな使い方がいいのかなど、親が決める必要があります。



ゲームは、それ自体、はまってしまうようにつくられています。

たとえ大人でも、どんな人でも、始めてしまうと、

その楽しさに夢中になってしまうようにできているのです。



普通であれば、自分をコントロールする力があったり、

日常の他のやるべきことがある場合、

ある程度の範囲内で遊び、切り替えることができます。


でも、発達障害、グレーゾーンの子どもの中には

特にゲームにとてもはまりやすいタイプがあります。



それは、

好きな事や興味のあることには周囲の状況も気にせずに

過剰に集中してしまう傾向が強い特性を持つタイプ。

そして、

リアルな人とのコミュニケーションに難しさがあるタイプ。



ゲームにはわかりやすいルールがあることから、

そのゲームの世界では安心な居心地の良さを感じるので、

はまりやすくなります。




ですから、集中しすぎていつまでもやり続けてしまう。

なかなか、切り替えられず、日常のやるべきことができなくなってしまう

などの問題が起こりがちです。



ゲームにはまりやすい特性は、決して悪いものではありません。



はまるゲームを上手に活かすことで、

特性のある子どもにとっては

苦手な部分を補助してくれるツールにもなります。



親が、ゲーム=悪という観念を捨てることで

ゲームの見方が広がり

子どもの興味にあわせて上手にゲームを取り入れたり、

スマホアプリを活用することができることで

特性のある子どもの成長に有効なツールを提供できることになります。



子どもの興味や目的を理解して、

それを楽しくできるために、どうしたらいいのか、

ルールが必要であればつくりましょう。


この時も、親の一方的な思いではなく、

子どもと一緒に考え、最終的に子どもに選択させることが重要です。



ルール決めの内容としては

使う時間・場所・ルールが守れなかった時はどうするかなど

家族の日常生活、子どものタイプなどよく考えて

一緒に作っていきます。



親が提示する条件の中には、子どもにとって抵抗される内容も

あるかもしれませんね。



でも、良い使い方を工夫して方向づけていくのは

親の役目です。

そして、ルールを決めたら、きちんと子どもが守ることを見守る。



子どもに癇癪をおこされたら面倒だから今だけはやらせちゃう、

『今日は、〇〇だから、もっとやってていいよ。』とか

親の都合によってルールを変えてしまうことは、

ルールを決めたことになりません。



親自身が、ある一定の良し悪しの線を決めたら

それをどんな状況があっても、揺るがないという

一貫性をもつ覚悟も必要になります。

また、ゲームソフトやアプリを見極めて

親が上手に選んでいくことも大切です。

一度、一緒にやってみることで、

ゲームの内容を一緒に楽しんで話題にしたり、

キャラクターの気持ちはどんなかな?とか

次はどうやって、攻略しようか?とか

どっちがボタンをタイミングよく、早く押せるかなど

一緒に楽しむことができます。



ゲームの切り替え部分もわかることで、

子どもの視点に立った、終了の声掛けのタイミングがわかり、

切り替えがスムーズになります。



ゲームの中でも

コミュニケーションスキルアップや、

運動機能のアップなど苦手な部分の発達支援に

つながるような良いものもたくさんあります。


そして、共通の会話や、子どもの達成を認める声かけの中で、

親子の信頼関係も増していきます。



子どもが大きくなったときに、

親の思いに寄り添うことができるかどうかは

この時作り上げる信頼関係の良し悪しで決まるともいえます。




ゲームやスマホ自体は悪いものではありません。



今の時代、使わないで生きていくことの方が

難しいくらいです。

IT機器は、どんどん進化し、私たちの生活を豊かにしてくれるでしょう。

間違いなく、発達に凸凹がある子どもの将来には

大きな助けになるツールであることは間違いありません。



親の方も、積極的に利用して、新しい技術の進化を勉強して

楽しく便利に使って、子どもと楽しんでほしいと思います。









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