コミナスブログ 子どもの発育と発達

子どもの食事の与え方で思うこと

更新日:



石鍋てるみです。

この頃、アルバの体重が
グッと増えてきてしまったような
気がしています。

食べ過ぎなのか?
犬食いという言葉もあるように
犬の食事はあっという間。

対して噛まずに
どんどん食べてしまいます。

一気に2階への階段を登っていたはずが
この頃途中で休憩を入れるようになっています。

明日、病院に行くので健康状態を
チェックしてもらいます。

お食事といえば
先週末に、保育園の食事中に
事故が発生してしまいましたね。

生後8ヶ月の男の子。
離乳食として長さ7ミリ、厚さ3ミリほどの
サイコロ状に細かくきざまれたリンゴ2かけを
スプーンで与えられた直後に泣き始め、
その後様子が急変したということです。

残念ながら重症のまま現在経過しています。


りんごの与え方については
昔とだいぶ変わってきています。

昔は、赤ちゃんはすりおろし、
その後は大きく櫛形に切ったのを
与えられていたと思いますし、
自宅では、普通にあげてしまっている人も
多いかもしれません。

でも、この食材は注意が必要です。

もちろん、保育園は、
それが注意すべき食材だということは
当然理解していたはずです。

それでも、事故が起きてしまった。

内閣府の事故防止のガイドラインでは、
「咀嚼により細かくなったとしても食塊の固さ、
切り方によってはつまりやすい食材」として、
りんごは離乳完了期まで加熱してあげることと示されています。

果物は美味しいですし、栄養もあるし
多くの食材を楽しんで食べてほしいという
気持ちから、どうにか食べさせたいと思ってしまいます。

ミニトマト、ブドウも小さく切ったり
提供する場合はとても苦労して
調理しているのを私もよく知っています。

でも、集団保育では、子ども一人ひとりに
注意を向け続けることは不可能です。

やはり、安全重視でまずは
ガイドラインに沿って提供することは
最低限守っていくことが求められると思います。

その上で、安全に食べられるように
見守り介助するという何重もの配慮があって、
子どもの安全が守られると感じています。

家庭においても同様です。
生のりんごは硬くて食べにくいものですので、
かならず1歳半ごろまでは
薄切りにして加熱してあげるようにしましょう。

目安として大人の指でつぶせるくらいが
いいのではないかと思います。

奥歯がしっかり生えそろって
咀嚼できる準備ができてから
硬いものを与えます。

それでも、現代の子どもは
口腔機能が衰えている子どもが増えています。

残念ですが、咀嚼力、嚥下力が弱い。
口の中の感覚も鈍い子が増えています。

子どもの様子を見てください。

  • 食事の時の噛む回数が少ないと感じる
  • 食べこぼしやむせることが多い
  • 滑舌が悪くて特定の発音が苦手
  • 常に口が開いている、口で呼吸している

このような症状は「口腔機能発達不全症」と
言われています。

特に、コロナ禍ではマスク生活だったこともあって
呼吸器機能が発達途上の子どもが
マスク着用の息苦しさから
口呼吸になりがちのため、
口腔機能の発達や成長を妨げられてしまったことも
さらに、災いしてしまったといわれています。

遊んでいても、口がぽかんと開いたままの子。
あまり噛まずに飲み込んだり、
逆になかなか飲み込めないという子もいます。

窒息、誤飲予防のために与える食材を工夫するのも
必要ですが、どんな食べ物であっても
自分の力で安全に食べる機能を育むことも
同時に必要だと思います。


食事に集中することができる。
足が床にしっかりついて良い姿勢で食べる。
大きな塊は前歯で適当な大きさに
かじりとることができる。
口の中で、細かくなるまで
噛み続けることができる。
しっかりと飲み込むことができる。

こういったことができれば、
事故はおのずと減っていくでしょう。

この機能は、すぐに出来上がるものではありません。
赤ちゃんが、毎日の生活の中で
多くの遊びを経験し、刺激を受けることで
徐々に育まれていくものです。

子供が自然と求める感覚を
阻害しないように
たくさん経験させてください。

なんでも舐めたがる、
口に入れたがることは
全て意味があるんです。

今回の事故に遭われたお子さん。
どうか、無事に回復してほしいとお祈りしています。

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