石鍋てるみです。
昨夜は、久しぶりの
ゴスペルレッスンに参加。
思いっきり大声出して
気持ちよかったです。
歌はうまくはないけれど、大好きです。
小学生の頃、
『明星』や『平凡』の付録の
歌本を片っ端から歌うのが
楽しみでした。
今思うと、なんであんなに毎日
歌っていたのか訳がわかりません。
うちの両親も、決して裕福ではないのに
毎月雑誌を買ってくれたり
うるさかっただろうに
よく黙ってやらせてくれていたなと
今思うと感心します。
とにかく、新曲が出ると
早く覚えたくて
テレビで歌う歌手の声を
カセットを近づけて録音して
それを何度も聞いては
繰り返し歌って覚えてました。
ピンクレディの振り付けも
学校で誰が一番早く覚えて
かっこよく踊れるか
休み時間に披露していたものです。
このマイブームは
どのくらいの期間だったかは
覚えていませんが、
いつの間にか終息してました。
でも、歌が好きなのは
この歳になっても続いていますから
この時の没頭した期間に得たものは
今でもカラオケやゴスペルで活かされてます。
あの頃は、娯楽といったらテレビ。
中学生くらいではラジオ
みんなが同じ番組で盛り上がり
共通な話題がたくさんありました。
今は、たくさんの情報のなかから
個人で興味のあるものに
アクセスしていますから
ある程度の共通性はあるものの
一点集中で盛り上がるということは
少ない時代になっていると思います。
親子で近くにいても
違うものを見ている状況が
多くなっていると思います。
昔は、自分に興味のないものにも
自然と触れる機会がありました。
アイドルが好きで、テレビを見ていても
演歌歌手を見ることになったり
あまり好きでもない園芸番組を
父親と見るハメになったり。
それでも、一緒に見ているうちに
面白さがわかるようになって
好きになったということもあります。
新聞なんかも同じですよね。
自分が知りたいニュースのところではない記事で
なんだか、目についたものが
とてもためになることが書いてあったという経験が
何度もあります。
自分の興味に合わせた情報が
的確に得られるのは便利で嬉しいことですが
一見、自分にとって無駄だと感じる情報、
おまけみたいな情報も
触れられるような環境は
残しておきたいと思います。
人との触れ合いも同じです。
いつも、同じメンバーの中で過ごすことも
安心できますが
子どもは特にいろんなタイプの人と
触れ合うことが大事だと思います。
アイデンティティを確立する時期
(12歳〜20歳くらい)までは
たくさんの人の価値観や生きる姿に触れて
自分自身が取り入れていきたい部分を摘み取って
本当の自己像を作り上げていってほしいと思います。
両親、兄弟などの近親者は
個性はあるものの
価値観は偏っていることがほとんどです。
その中で、違和感なく馴染める場合はいいのですが
そうでない場合は、精神的な葛藤を感じてしまうものです。
それが、自己コントロールできなくなると
反抗的な態度となったり、
引きこもりといった態度として
サインが現れてきたりします。
湧き上がる自分の価値観と
それを求めない価値観との狭間で
起こる葛藤は本来作られる自己像を歪めてしまいます。
自分が自分であること、
そうしたありのままの自分が、
他者や社会から認められているという感覚を
得るには、自分と同じ価値観の人が存在し、
しっかり生きているということを
実際に知る経験が必要です。
そのモデルとなる人を知るためにも
いろんな生き方をしている人と
知り合う機会が必要だと感じています。
親にとっては、
これは不都合なこともあるかもしれません。
それでも、子どもは親とは違う人間です。
何が好きか、どんなものに価値を感じるのかは
指示したり、教えることはできません。
親にできることは、
広い視野を持てるようにチャンスを与えること
子どもが選んだものを見守り支えていくことかなと
思っています。
なるべく、子どもの周りに
新鮮な環境を仕掛けてほしいと思います。