昨日は、保育園を開園して初めて
区の職員の巡回訪問がありました。
保育環境の確認が目的です。
衛生管理、安全管理については
特に重要な確認点となっていて、
大事なお子さんをお預かりするためには
万が一が起きないような
環境を作っておくという視点が重要です。
飾り棚に置いてある鉢植え、
小さな小物もいざ、地震の時に
落ちてこないようになっていることや
引き出しなども手を挟まないように
ロックをかけるなどの確認がありました。
生活の中で、子どもが自分で考える力や
経験することを取り上げたくない気持ちがあって、
大きな危険を及ぼす物でない限りは
ありのままの設定で置いておきたいのですが、
保育室という観点から見ると難しいようです。
このくらい、大丈夫じゃないのかな?
子どもだって、しっかり考えて
危険なことはしないはずだよって
つい、考えてしまいがちな私は
チェックに素直に受け入れられない気持ちも
湧いてきてしまいます。
[一時保育専門託児ルームコミナスキッズ]は
5人以下のお預かり施設ですので、
比較的子どもの行動は目に入りやすい
環境ではあるのですが、
やはり、事故につながるものに関しては
できるだけ避けておくことで
保育にも余裕が持てますから、
もちろん指導された点は修正していきます。
また、子どもに対する言葉かけ、
オムツ交換時のプライベートへの配慮など
人権を守るという点は重要事項です。
昨日は、お預かりのお子さんはいなかったので、
現場を確認されたわけではないのですが
改めて考える機会になりました。
私が、保育園に勤務していた間にも、
このあたりの意識は高まっている事項です。
人権を守るということは
当たり前のことのようですが、
以前から難しいと感じることもありました。
人権を守ろうとするあまりに、
子どもの言いなり、迎合してしまうという
大人が出てきてしまうのです。
子どもの意思を尊重しようという気持ちから、
いけないことだと伝えることができず
曖昧な指導になってしまいます。
逆に、子どものためにという思いが強すぎて
あれもこれも、手をかけて
失敗しないように、心を傷つけないように
子どもを守りすぎてしまう人も出てきます。
何が、本当の意味で子どもを大事にすることなのかが
見えなくなってしまい、
その場が、問題なく過ぎればいい、
子どもが嫌な思いをせずに過ごせればいいと
なってしまうところも見受けられました。
養育者が、覚悟を持って
子どもの立場になって考えることや、
子どもを理解しようとすること、
人間性を育むために重要な教育を行うことなどに
しっかり取り組む姿勢が必要だと思います。
本当の意味で、子どもの人権を守ることは、
自分の人権も守ることを理解していないと
できないことだと思います。
人に依存しすぎ、支配しすぎということがなく
自分の位置をいつもニュートラルに
保つことを意識していくことで
人にもそのように対応できると思います。
子どもを育てるということは
いつも自分を振り返り、
自分自身を育てていくことの繰り返しです。
環境への配慮、安全への配慮
人権への配慮など全ての保育環境に対して
バランスよく、関わる子どもに合わせて
調整することが大事だと考えています。
保育園勤務の時にも、何度も監査などは
経験済みでしたが、
自分の施設のチェックとなるとやはり責任重大です。
少し、緊張しましたが、大きな問題はなくて
ホッとしたところです。
今回の指導を受けたことで、
改めて見直しができました。
雨の中、来ていただいた職員のお二人は、
とても丁寧に日頃の疑問点に
親切に答えてくれました。
本当に心強いですし、ありがたいことです。
やはり、定期的に確認を受けることは
必要だと感じ、いい経験になりました。