シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
生まれたての赤ちゃん。
日常、赤ちゃんに触れることも
なくなっている現代ですから
特に生後1ヶ月未満の赤ちゃんに
接することができるなんて
滅多にないことです。
もしかしたら、
人生で一度も触れたことがないという
人もいるかもしれませんよね。
特にここ数年は、
親戚に赤ちゃんが生まれたとしても
コロナ禍では会うこともできなかったという
現状もあったのではないでしょうか。
現代は初めて出産したお母さんも
赤ちゃんに触ったことも、
関わったこともない人が多いわけです。
それでも、自分の身体から
赤ちゃんが産まれ出た途端に否応なく、
赤ちゃんと関わらざるを得なくなり
しかも、全責任が自分に与えられてしまうという
状況にさらされます。
いきなり、目の前に
未熟な姿の小さな命を
今から、大きく育ててねって
置いていかれたら、
どんな気持ちでしょうか。
不安ですよね。
どうやったら良いのか
悩むことが多いと思います。
お母さんは、この状況を受け止めて
頑張っているんですよね。
産後の疲れた身体を休める暇もなく、
初めての体験に戸惑いながらも
赤ちゃんと向き合わなくてはいけません。
それなのに、お母さんだから
ちゃんと育てられるのが当たり前、
できて当たり前というように
見られてしまうことって
多いと思います。
完璧主義、頑張り屋さんのお母さんは
周囲のそのような空気に応えようと
できる自分を演出してしまったり
本当は不安なのに、弱音を吐けなかったりして
どうにか自分だけで問題解決しようとしてしまいます。
逆に、自信がない、自分で決められない
人を頼りにしてしまう
依存心が強いお母さんは、
人の意見、情報を求め、それに振り回され
どうやって育てるのがいいのか
わからなくなって、迷走してしまいます。
生後1ヶ月の赤ちゃんと
どうやって向き合えばいいのかは
お母さん自身のそれまでの
生き方、観念のよって大きく影響を受けます。
お母さんが、自分と赤ちゃんとの関係を
じっくりと考えられるような
時間を確保することは
その後の育児に重要なことだと思います。
お母さんだってスタートはみんな同じ。
育児の初心者です。
もっと、周りを巻き込んで
ゆっくりとお母さんとして
成長していけば良いんです。
この時期の赤ちゃんは
寝る、哺乳、泣くの繰り返し。
ありがたいことに
要求は単純な時期。
まず、このシンプルな要求に
応えるという育児の練習期間が
自然に与えられています。
お母さんになる練習はこうやって
少しずつ段階で進めるように
なっています。
いきなり難しい課題は
やってきません。
家族はもちろん、周囲の人が
赤ちゃんの要求に応える人が多いほど
赤ちゃんにとって良い空間ができあがるように
なっています。
お母さんにとっても、育児しやすい空間が
作り出されていきます。
この貴重な1ヶ月という時期は
何となく、赤ちゃんに振り回されてしまうと
あっという間に過ぎてしまいます。
特に、核家族のお家では、
これからの赤ちゃんの成長のために
できるだけ多くの人たちと
居心地の良い世界を作っていくことを
意識してほしいと思います。
今まで、赤ちゃんと触れ合ってこなかった人は
遠慮せず、機会が身近にあったら
ぜひ赤ちゃんに関わってほしいと思います。
この時期の赤ちゃんは、人見知りもなく
全て受け入れてくれる存在です。
自然と仲良くなれるチャンスなんです。
その愛おしい姿、か弱い姿だけで、
どんな人でも
引きつけてしまう魅力を持って生まれています。
誰もが、この存在に興味を持つように
できているのだと思います。
かわいいな。さわりたいな。
こんなふうに思う気持ちが
自然と生まれてくるはずです。
それが、動物の本能だと思います。
人も自然界に生まれた動物です。
生まれたばかりの赤ちゃんは、
大体3日間は何も食べなくても
大丈夫なくらいの
お弁当を身体に持って生まれてきてくれます。
3日間は、うまく飲めないとしても大丈夫。
万一、生まれて
お母さんが死んでしまっても
3日間は生きていけるように
仕組まれています。
この間に、誰かが気づいて
何かを飲ませてくれれば生きていけるように・・・。
赤ちゃんにとって、一番大事なのは
生きるためのエネルギーを補給すること。
この間に、近くの人に出会い、
栄養を摂るという行動を始めます。
お母さんと初対面してしばらくすると
おっぱいを飲もうという仕草を始めます。
この時期はうまく吸えないし、
お母さんも数日はおっぱいは
あまり出ない状態なはず。
それでも、赤ちゃんが求めるたびに
吸わせることで、二人で上手になっていく。
リズムもあって、おっぱいの量も
増えてくるわけです。
赤ちゃんは、お母さんとの
関係性を作る練習を
頻回に経験するために
頻回におっぱいを求める時期です。
お母さんは大変だけど
ただただ、これに応えることで
お母さんとしての精神力が鍛えられ
赤ちゃんのことも知っていくのですね。
1週間もすれば、
お母さんは、この子のことは
自分が一番理解しているという
なんとも言えない充実感が
湧いてくると思います。👶💕
愛着の始まり。
もう、赤ちゃんは感じています。
泣いたら、抱っこしてくれる。
おっぱいをくれる。
この世界は安心で、心地いいんだ。
この感覚を感じることが
その後の発達にはとても重要。
この時期、周囲の人は
この母と子を見守り、
ゆっくりと関われるように
環境を作ってほしいと多います。
お母さんに寄り添って
話を聞いてあげること。
栄養をつけてあげること。
綺麗な空間を整えること。
お母さんでなくてもできることは
どんどん手助けしてあげてほしいと思います。
もちろん、赤ちゃんに声をかけ
お母さんが疲れないように
抱っこを変わってあげてもいいでしょう。
お母さんと一緒の悩み、
関わっていくことで
お母さんも初めての経験を乗り越えて
いけると思います。
この時期の赤ちゃんは
お母さんからの免疫ももらっているので
病気にも比較的強い状態になっています。
いろんな人が関われるように
そんな身体の仕組みになってるのかも?
近くに、赤ちゃんが生まれたよと
聞いたら、是非、関わらせてもらうと
いいと思います。😊
赤ちゃんを産んだお母さんも
社会貢献だと思って、ご近所の人にも
お披露目してみてください。
赤ちゃんが人を繋いでくれます。