シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どもが、風邪症状もないのに急に発熱する場合があります。
そんな時、私がまず疑うのは便秘。
きちんと、排便があったか、食欲はあるかなど確認します。
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便秘による発熱は、
便秘や抗生剤投与などにより腸内に悪玉菌が増加すると、
プロスタグランジンE2というホルモンが異常に増えてしまうことが
原因と言われています。
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プロスタグランジンE2が過剰に産生すると
血中に移行してしまい肺まで到達し喘息を悪化させることがわかっています。
血液は肺のみでなく脳にも届くわけですから、
脳の中にある視床下部という体温をコントロールするところにも
作用するので、発熱を招きます。
このように、便秘により発熱することは科学的に説明されています。
でも、便秘だから誰でも発熱するわけではなく、
プロスタグランジンに対する反応しやすい小児に起こりやすいと
考えられています。
子どもは消化管の機能が未熟なので、
排便習慣も整っていないことが多いため、
便秘になりやすいといえます。
しかし、中には何らかの病気が原因で便秘となることもあるため、
注意が必要です。
保育園では、時々便意があるのに肛門の近くで
硬くなったうんちが詰まってしまい、
出せずに泣いている子どもが時々います。
この状況であれば、出口の部分を取り除き、
その後に続くウンチが柔らかければ
その時のウンチは出されてスッキリします。
あとでお母さんに聞いてみると、3日前くらいに少しあったとか、
今朝も出てるはずというようにはっきりとした排便状況を
わかっていない場合があったりします。
発熱で受診した結果、便秘を疑われ、
浣腸をし、便が出されたあと、解熱し元気になったからといって、
そのあとも、薬や浣腸で対応することが日常になってしまっている子もいます。
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今日のアドバイス
健康な身体は、快便であることから始まる
便秘は次のようなことをいいます。
週に3回より少ない、あるいは5日以上出ない日が続く。
毎日出ていても、出す時に痛がって泣く、肛門が切れて血が出る。
便秘で便がたまっている子では、常に便が直腸にある状態が続くことになって
腸がだんだん鈍感になってしまい、便意を感じなくなってしまいます。
そして、ますます便が長く腸にとどまって硬くなって、
便秘がなおらないという悪循環になってしまうのです。
子どもが自分で排泄するようになると、親の確認が不充分になりやすいです。
やはり、親が気にかけて確認しておく事がまだまだ必要です。
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今は腸活が大事と言われているくらい、腸が不健康だと、便秘だけでなく、
免疫力を低下させ、たくさんの身体の不調の原因につながることから、
腸の健康への意識が高まっています。
身体に不必要なものを、しっかりと排泄することで、
健康な身体が作られます。
身体がいつも調子がよいことは、子どもの発達発育を伸ばす土台です。
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便秘を甘く見ないで、バナナうんちを毎日排泄できることを意識して
運動、食事、水分補給をしっかり行い、生活を整えましょう。