シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
7月も今日で終わりですね。
東京オリンピックも、中盤を迎えました。
決勝戦では、必ず勝敗がつくわけですが、
どちらが、勝つかということ以上に、
それまでの、苦労、努力、周囲の応援に感動し
選手の一人ひとりが納得できる力を
発揮できるようにと祈ってしまいます。
ところで、新型コロナウイルス感染症の感染者は
ますます増え続け、緊急事態宣言も延長されました。
まだ、来月末にはパラリンピックも待ち構えています。
東京オリンピック・パラリンピックの実施と
新型コロナウイルスの終息。
どちらも、うまく良い状態で切り抜けられる方法は?
本当に、どうなっていくのでしょうか?
大阪の中学校の、8月の修学旅行は実施すると
報道がありましたね。
東京オリンピックが実施されているのだから、
子どもたちの重要行事なので実施したいという
思いもあるようです。
うちの近隣の中学校では、6月に予定していた修学旅行が延期され、
9月上旬に実施の予定ですが、どんな判断になるのか?
確かに社会、政治の流れに合わせて、
それぞれの機関がどんな意図をもって
行動を決めていくのかについては、
何が正しくて、間違いだと簡単にいえるものではないと思います。
私たちはつい、どちらが正しいかにこだわってしまいがちです。
何かを比較するとき、どちらか正しいかを決めないと、
いけないような、気になってしまいます。
これも、教育の中で、正解を求める事を求められ、
正誤表と照らし合わせて、間違ったらいけないという事ばかり
くりかえしてきたせいもあるかもしれません。
自分の意見が正しいのか、間違っているのかを
社会が求めている正誤表に当てはめて
答えを見つけようとする場合があります。
明らかに、答えがあるもの、たとえば、
人を殺めてはいけない、というような、
現代の法律で決められているものは、
それでもいいのですが、
必ずしも、正解がないものについて、同じような方法を使うと、
その人は生きづらさを一気に感じやすくなります。
どの正誤表を選んだらいいのか?
多くの人が選んでいるものを選んでみたり、
自分の好きな人が選んだほうを選んでみたり、
さらに、間違えてはいけないというプレッシャーも
感じていますから、正しさにこだわると、
本当に生きていくのが大変です。
育児も、同じです。
正しさの判断だけで子どもや育児法を評価していると
育てづらい、難しい、いつも上手くいかないことになってしまいます。
育児が辛くて、難しくて、子どもが上手く育てられないと
感じてしまうお母さん。
ここで、気がついてください。
そこには正解、不正解はそもそもないのです。
育児法に正誤表は、あるように見えているけど、
全ての子どもに当てはまる確実な正誤表はありません。
あなたと、子どもの年齢、性格、特性、関係性、環境など
その瞬間によって、全て設定が違っているのが当たり前。
《離乳食を嫌がるときの対応はこうするといいですよ》と
育児書にあったとしても、設定がそもそも違いますから、
自分の子どもにその方法がマッチするなんて、
そう簡単なものではないのですね。
あなたも、経験があるでしょう。
同じ子どもに対しても、いつも同じ方法が上手くいくわけでもないし、
お互いのその時の波長によっても違うでしょう。
だから、頭の中で正しさにこだわって答えを探したり
専門家の先生に指導された方法だけにこだわる必要はありません。
何か判断が必要な時は、あなたの素直なこころで、
何も考えずに、どちらが気持ちがいいのか
すっきりした気になるのかを感じてください。
答えは、あなたの心が決めてくれます。
あなたがどんな決断しても、それが今のベストだと自信を持ってください。
それが後で違った!となっても、大丈夫、OKです。
周りにある正誤表にあなたの決断を任せてはいけません。
あなたは自分の直観を信じてください。
育児書、専門書、先生の意見を学ぶのは、
それをそのまま使うのではなくて、
このあなたの直観力を磨くために使ってください。
育児には、正しい答えがありません。
勝ち負けもありません。
高学歴、高収入、人格者、ノーベル賞受賞者、
オリンピック選手、プロスポーツ選手などに
育てられたから、勝ち!ではないのです。
どれだけ、自分の存在を愛せる人になって、
周囲を愛せる人になれるか、
そんな目に見えない価値観を育んでいくのが育児だと思います。
オリンピックに感じるように、育児も
目に見えない、苦労や努力、応援、協力などといったものに
感動があって、学びがあるのだと思います。
あなたの直観が、OKといっていることは、
あなたと子どもにとって今のベストな答えです。
あなたが、自分を信じることが
育児を楽にする第一歩です。
勇気を出してください。
自分の直観を信じられれば、育児も楽になります。