シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どもに問題行動があって、毎日繰り返されると
本当にどうにかならないかと悩んでしまいます。
特に、公共の場で迷惑行動をとるような時には、
人の目も気になって、イライラしてしまうこともありますよね。
そんな問題行動を解決するために、
原因を取り除く方法や、子どもに教育する方法などを
一番に考えると思います。
そして、自分が考えた方法を試してみるわけですが、
その結果が、上手くいけば、ラッキー。
上手くいかない時は、結局毎日同じ働きかけをして、
同じ結果を招いているだけの繰り返しをしていることが
多いのではないでしょうか。
その時は何とかならないかと、思ってはいても、
どうにかその場をしのぐと
対策を立てることは後回しにしてしまいがちです。
子どもの問題行動への対応のポイントをお伝えしようと思います。
今日のアドバイス
子どもの問題行動は、子どもが問題ではなく、
表現方法があっていないだけだと捉える
一般的に、子どもの問題行動は間違った自己表現といわれます。
子どもが表現したい気持ちには主に4つ考えられます。
何かがほしい
やりたくない、(嫌だ)
注目されたい、してほしい
やることがなくて、退屈
必ずどれかに当てはまるわけではないのですが、
一つの目安にできます。
この気持ちを表現するのに、その場にあった表現方法ができない、
わからないことで、問題行動につながるのです。
ですから、問題行動を解消するには、まず、
この子どもの気持ちに寄り添うことが大事です。
表現された問題行動だけを見て、否定するのではなくて、
その時の気持ちを想像しましょう。
いつも子供と同じ感情をわかることは難しいし、
違っているかもしれませんから、
子どもの言い分を聞いたり、態度をみたりして
確認していきます。
その上で、子どもがやってしまった
間違った表現の仕方を責めずに、
望ましい表現を提案していきます。
例として、
子どもが、遊んだおもちゃを片づけることができないため、
いつも、『ちゃんと片づけなさい』と注意したり、
『片づけないと、○○できないよ』という場面があります。
何度も声掛けした挙句に結局はお母さんが片づけてしまう
そんな光景をよくあります。
この時の子どもの気持ちを考えるとどんなことがあるでしょうか。
めんどくさい。
分かっているけど忘れちゃう。
指示されるのが嫌。
お母さんにかまってほしい。
片づけってなに?。
その子によっていろいろな気持ちが想像できます。
大人はこの時、子どもの望ましい行動として
おもちゃは遊んだ後は片づけるという目標を持ちます。
そして、「早く片づけなさい!」
「どうして何度言ってもできないの!」
となるわけです。
中には,この声かけで次から気をつけようとする子もいるでしょう。
それは、その子が能力を持っているからできるのです。
やりたいと思っても、できない子もいることを想像しましょう。
繰り返す方法で、解決しなければ、
その方法が間違っているという、
大人側の問題だと捉えなおしましょう。
子どものせいではないということです。
本当に、この問題行動を解決するには、
原因となっている子どもの気持ちが解決されること
望ましい行動を子どもがギリギリできる行動まで
落とし込むこと、考え直すことが必要になります。
片づけることはわかるけど忘れちゃうからできないという
気持ちがある子どもであれば、
忘れないような工夫も必要でしょう。
ひとりで、やることができないと思われる子には
遊び終えたら、お母さんを呼ぶことはできるかもしれません。
そして一緒に片づけられたということが、
今のその子のゴールになるかもかもしれませんね。
このように、遊び終わったらおもちゃを片づけるという
望ましい行動に対して、
子どもが頑張ればできる目標を一緒に立てるようにします。
公共の場で走り回ってしまう子の場合、
退屈が原因であれば、走らないことを教えるよりも、
折り紙や工作をすることで、その行動は減らせるかもしれません。
そして、問題行動が少しでも減らすことができたら、
減らそうという努力がみえた時には、
褒めるのではなくて、感謝を伝えましょう。
子どもの行動が、周りの人が気持ちよく過ごすことができたとか、
〇〇くんが、こうやってくれたから助かったよ、
ありがとうと感謝を伝えましょう。
偉かったね、よくできたねと
褒めてしまいたくなるところですが、
子どもが自分でできたという気持ち、貢献したという気持ちが
その先の意欲を育てます。
みんな、人が喜ぶことをしたいのです。
子どもの気持ちを汲んだうえで、
ギリギリ子どもができる目標を示すことで
問題行動は少しづつ減らしていくことができます。
いきなり、問題行動を修正することに囚われないで、
子どもができないところ、わからないところは
手伝いながら勧めていくといいと思います。
大人が求める目標ではなくて、
子どもの視点から見た目標を立てるように意識したいものです。