シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
今の社会は、核家族が多く、
さらに子どもや、お年寄りなどは、
それぞれ施設で過ごすことが多いので、
近所でもそういった人に接する機会が圧倒的に少なくなっています。
大家族では、3世代一緒に生活していたのが当たり前だったころは、
子どもが育っていく様子や、人が年老いていく死んでいく様子を
何度も見る機会が日常にありました。
今のお母さんたちは、自分の子どもが生まれて初めて
赤ちゃんを抱っこすることになった人も多いようです。
子どもの頃、親戚や近所の赤ちゃんの子守をした経験がある人は
ほとんどいないようです。
中学生に、1歳までの赤ちゃんと関わる体験学習をしたとき
抱っこも怖いし、何を言っているのかわからない、
どのように接したらいいのか困っている子がたくさんいました。
この状態で、いきなり親になれというのは、
難しい時代だと感じました。
生れて間もない子に対して、厳しいしつけを行う親や、
過保護すぎる親などは、自分と子どもの関係、自分の感情や思いでしか、
物事の判断できていない状況があると思います。
子育てを楽にできる手立てとして、知ってほしいことがあります。
今日のアドバイス
人間の発達段階を知っておく。
人が生まれてから、どのように発達していくのかを
あらかじめ、知っておくことで、
子どもの状況がどの段階にあるのかを知ることができます。
その後の状況を予測しながら、関わることができるので、
子育てが楽になってきます。
見通しを持った、子育てができるということです。
子どもの発達状態について調べると、
ピアジェの「発達段階論」、
フロイトの「リビドー発達段階理論」、
エリクソンの「心理社会的発達理論」の3大発達段階説が出てきます。
このいずれかを学ぶことでも、
子どもが心身をどのように成長させていくかを知ることができて、
子どもの発達を支援しやすくなります。
子どもならではの言動に「どうしてそんなことするの?」とイライラせず、
意図を理解して適切に指導することができるようになります。
たくさんの子どもたちに接する機会も少ないですし、
年齢が離れた子どもの特徴を身近な人から知る機会が減っているので、
このような、発達段階を理解しておくことは、
大切な知識だと思います。
これらを学ぶと、
発達障害・グレーゾーンなどの理解も深まり、
特性といわれるものが、一般の発達と異なる点についても
よく理解できます。
また、親である自分自身も、人として成長過程であることに気がつきます。
例えば、エリクソンの発達段階論を知ると、
子育て中のあなたはおそらく、6段階目の「初期成人期」に
いることがわかります。
子どもへの接し方だけでなく、
親である自分の人生にも思いをめぐらせることになります。
いままでの6つの段階における心理社会的危機をクリアできていたか
振り返りながら、子どもの心理社会的危機についても考えてみてください。
親子間の課題も見えてくるはずです。
少し、離れたところから、
客観的に子どもの成長を見ることができると思います。
興味がある人は、ぜひ調べてみてくださいね。