シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どものおねしょが治らないという
お悩みを相談される事があります。
保育園や幼稚園でお泊まりの行事があると
数人は夜オムツを使用したいとか、
トレーニングパンツを履かせて欲しいと
希望する子どもがいます。
毎晩、おねしょするわけではなくても
その頻度が高かったりすると
心配になりますよね。
お泊まりの行事が近づくと
突然厳しくトレーニングを始める
お母さんもいます。
この頃の年齢では、
ほとんどの子どもがおねしょすることは
少なくはなりますが、
身体の機能には個人差があって、
おねしょが続いてしまう子もいて当然です。
赤ちゃんの時の[おねしょ]は、
排尿の機能が未熟なために起こる状態を言いますが、
「5歳の誕生日を過ぎても夜尿が改善しない」
または「1ヶ月に1回以上の夜尿が
3ヶ月以上続くこと」があれば、
[夜尿症]という診断名がつきます。
これに当てはまる子どもは、
5歳児であれば20%程度いて
特別に治療をしなくても
年齢と共に改善していく子もいます。
様子を見ても良い時期ですが、
もしも、当てはまる場合は、
学校が始まる前に念の為受診しておくと
治療対象かどうか分かりますから
安心かと思います。
排泄の問題はデリケートなので、
年齢が大きくなるほど
触れにくくなりますから
早めの対応をお勧めします。
でも、[夜尿症]かもと決めつける前に
少し観察してみて欲しい事があります。
[夜尿症]は
「夜、寝ている間に意識なく尿が漏れてしまう症状」
を指します。
子どもによっては、
意識があっておしっこをしている場合があります。
保育園でもお昼寝で
おねしょをしてしまう子がいました。
ある時、その子が
お友達と話をしているのを聞いて
その理由を知った事があります。
『みんなが寝ている時は、
トイレに行っちゃいけないんだよ』
正義感の強い
この子らしい思い込みです。
この場合は、子どもの意識が変われば
夜お布団を濡らしてしまうことは
なくなる可能性があるわけです。
トイレに行きたくなったら
どうしたら良いのか、
行けない理由があるのか
おねしょをすることで
メリットがあったりしないかなど
子どもの心の様子を探ってみると
解決できる事が見つかるかもしれません。
中には、お母さんの注目を目的に
おねしょを繰り返すという子も
いるくらいです。
子どもの気持ち、生活習慣を
振り返って修正する事で
解決できるかもしれません。
例えばリラックス状態になると、
おしっこをしたくなる、
してしまうという傾向を
強めてしまう習慣が日常生活に
あったりします。
それは、お風呂でおしっこしてしまうこと。
シャワーで流してしまうから大丈夫、
おしっこは汚いものではないなど
意外と容認してしまう場合があると思います。
お水の音、寒暖差、身体のメカニズムで
お風呂に入ると、尿意を感じやすいもの。
いつも、お風呂で尿意を感じるまま
おしっこする習慣がつきやすいものです。
お風呂はリラックスした状態になり
そこで排尿の習慣が合わさると、
お布団でリラックスした状態で
排尿するというパターンが生まれやすくなります。
特に、おねしょが気になる子ほど、
お風呂でおしっこすることがないように
意識付けできると良いと思います。
お風呂に入る前に、必ずトイレに入ること。
お風呂では、おしっこはしないこと。
こんなけじめをつけるだけで
おねしょが減るかもしれません。
試してみてください。