シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたが、大人になった今
頑張って、治そうと努力していることって
あるでしょうか？
健康面では、健康診断で異常値が出たから
食事に注意するようになった。
痩せるため、運動不足を解消するために
ジムに通っている。
人間関係では
いつも周りの人に合わせてしまって
自分の意見を伝える事ができない。
失敗する事が怖い。
失敗してしまった自分を許せない。
人から注意を受けると、
言い訳を言ったり、誤魔化そうとしてしまう。
謝れない。自分はダメだと落ち込みやすい。
そんな自分を治したいから
セミナーで学んでいる、
カウンセリングを受けている。
みんな、自分の中に欠点を見つけて
それを治すことで、今よりも
良い状態になりたいと思って
頑張っている人が多いかと思います。
こんな人は、幼い頃に
失敗してはいけない、
みんなに合わせて仲良くしないと
いけないといった親の教えや、
そのことで傷つけられた経験の中で
くすんだ皮が本当の自分の周りに
へばりついてしまっています。
周囲に気遣って、
迷惑にならないように、
生きてきた人ほど
ある時、本当の自分が見えなくなって
心が悶々として、重くなり、
生きる力を弱めてしまう人がいます。
生きていても楽しくない。
生きていくのが辛いという人もいます。
今苦しんでいる大人たちも、
生まれて数年間は
自分のありのままを曝け出して
生きていたはずです。
それが、本当の自分の姿。
泣きたい時に泣いて、
笑う時に笑える。
嫌な時は拒否をして、
嬉しい時は、全身で喜びを表現できてました。
いつの日からか、
そんな自分を失ってしまいがちです。
子どもと接していると
そんな素直な姿に、羨ましくもあり
一瞬自分も戻れたような気になって
とても癒されます。
今様々な悩みを持つ私たち大人は、
この本来の自分を隠してしまう
観念、習慣、基準といった薄皮を
たくさん重ねづけしています。
本来の自分を生かす透明な
輝きのある皮もありますが
自分を生かすことのない、
くすんだ皮もあります。
このくすんだ皮に気がついて、
剥がしていっているのが
今自分を治そうと努力している
大人のあなたです。
そう考えると、今の子どもに
くすんだ薄皮を
わざわざ剥がさなくてもすむように
注意して関わることが、
大人の子どもへの思いやりだと
感じます。
健康のために良くない習慣、
親が決めつけた観念や基準
こういったものは、くすんだ薄皮の一枚です。
特に、6歳頃までにへばりついた薄皮は
大人になって気がついても
剥がすのにとても苦労するものですから
特に気をつけたいものです。
子どもの本来の姿を大事に輝けるような、
綺麗な薄皮で守って欲しいと思います。
先祖代々から伝わる習慣は
無意識に繰り返してしまうものです。
親自身の習慣、観念、基準は悪気はなく、
すでに当たり前に持っているものですから
それが、くすんだ皮なのか気づく事が難しいです。
ですから、これって本当かな？って
子どもに教えたくなった時に
立ち止まって見る事が
子どもにいらない皮を被せないために
できることかなと思います。
これができるほど
自分のくすんだ皮も剥がせるし
子どもにもくっつけないですみます。
そんなふうに、くすんだ皮を探してみると
親子共に、本当の自分の姿が
クリアになってくると思います。
私も、まだまだたくさんの
くすんだ皮に覆われてしまっているので
剥がすのに苦労しています。
でも、子どもと接すると
その存在に気が付きます。
大人たちはぜひ、幼い子どもと
たくさん触れ合って欲しいと思います。
子どもは大人のくすんだ薄皮さがしの
名人ですから、一緒に遊ぶだけで
きっとエネルギーをチャージしてくれます。
