コミナスブログ 支援者の心構え

”みんな仲良く”を強要しないで

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。

新年度が始まって、
新しい人との出会いの季節でもありますね。

人との出会いによって
人の運も変わっていくと言われるくらい
出会いは大事なものだと思います。

偶然に知り合うことになった、
お友達、先生など
一人一人が自分にとって
大切な存在です。

『みんな仲良くしましょうね。』
『お友達をたくさん作りましょうね。』

そんな風に、子どもに教えたり
クラスの目標に掲げたりしているのを
見聞きする事があります。

確かに、みんなが仲良く
たくさんの人と知り合うことは
良いことのように思えます。

でも実際はどうでしょうか?

この言葉通りにできない場面が
起こってしまうことはあるもので
争うことはしなくても
仲良くなれない人もいるものです。

経験を重ね、そのような現実を
いづれ自分の中で折り合いをつけていくものですが
子どもはとても素直。

従順な子ほど、
言葉をそのまま受け取ってしまうものです。
仲良くできない子もいるということを
なかなか受け入れること、
妥協する事ができません。


友達である事、仲の良い状態というのが
目に見えないものなので
こうなっていれば良いと示せるものではないので
ちゃんとできているのか判断に悩みます。

[仲良し]、[友達]と表現されている
写真やイラストなど見ると
みんなで集まって楽しそうに遊ぶ姿や
手を取り合って一緒にいる姿が
描かれていたりします。

そうなっていない自分を感じて
自分は友達が作れていない
仲良くできていない
と感じて自分を責めてしまう子もいます。

一人でいることが好きな子どもは
一人で過ごしていることに
罪悪感を持ってしまっていることもあります。

追い討ちをかけるように、
周囲の大人が心配して、
友達と一緒にいることや
一緒に楽しむことを促したりするので
そこに、楽しさを感じられない自分に
孤独感を感じてしまう子もいます。

自意識が強くなってくると
友達と共感し合えないと
仲良くしていない気がしたり、
常に一緒にいないと
友達に慣れていない気がしたりして
誰とも分かりあう事ができない
そんな自分は、ダメなんだというように
居場所をなくしてしまうのです。

つい、『みんなと仲良くしなさいね』って
当たり前のように言ってしまいがちですが
私は、あえてそれを子どもに言わなくても
いいと思っています。

人は、自然と人と繋がりたいという
欲求を持っていますから、
自然と気の合う人とは繋がりを持つものです。

逆に、家が近いから、
小さい頃から知り合いだからという理由で
仲良くしてほしいと大人が思った子でも
その子が我が子と気が合う子かどうかは
わかりません。

無理やり、関係を持たせようとするのは
トラブルの元になるでしょう。

自分に置き換えてみれば
わかりますよね。

なんとなく、気が合わないな
自分とは違うなと感じる人と
無理やり近しい関係を迫られたら
抵抗感が湧くと思います。

子どもだって同じです。

そして子どもも、自然と
会うべきタイミングで
必要な出会いがあるものなのです。

『友達できた?』
『みんなと仲良くできてる?』

こんな質問するよりも、
まずは子どもが自分自身を理解する
サポートをしてあげましょう。

そのために、親ができることは
子どもの話をよく聞くことです。

親に聞く準備ができていれば
子どもから、聞いてほしいことは
話してきてくれるはず。

子どもは、自分のことを話すことで
自分というものを理解していくと思います。

親が、子どもの話を聞いて、
それを否定せず整理してあげることで
自分はこういうことを楽しいと思うんだ、
こんな時悔しいと思うんだ、
などに気がついてきます。

自分の感情と向き合う事ができると
やがて他人の気持ちもわかるようになります。

自分が理解され、安心できると
人にも優しくなれます。

そうなれば、人と良い関係が作れる子に
なれると思うのです。

幼児期の子どもはまず、
自分を知る事が大事だと考えています。

この時期の子どもは、
まだまだ自分のことで精一杯の時期です。

一人で楽しんでいたいと思う事があれば
充分やらせてあげてほしいと思います。


自分の内側をしっかり感じ取る時間を取ることで
内面が成熟していきます。

それができて、やっと他人に
気持ちが向いてくるものです。

子どもは大人以上に感覚が過敏です。
昼間刺激の多い時間を過ごしてきて
子どもの感覚器はフル活動し、
大人が思う以上に、くたびれています。

新年度という落ちつかない時こそ
家ではいつも通りの生活、
さらにゆったりした時間を意識して
作ってみてください。

できるだけ、静かな空間で
夕方からは、照明のトーンを落とした
落ち着いた環境にしてみましょう。

まず自分をゆっくり振り返ったり
明日を想像して楽しむ時間を
作ってあげましょう。

まず、自分と友達になれるような
自分を大事にできる子に育ててあげたいものです。




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