コミナスブログ 支援者の心構え

お世話という名の衣を着せすぎていませんか?

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。

今週末には、入学式が控えています。

すでに新生活がはじまった人も
多いことでしょう。

小学生になる子どもは
新しい環境に移るというだけでなく
親元から離れて一人で行動する時間が増えるという
大きな試練が同時に起こりますから
親子ともに、離れる時間への不安が
募っているのではないかと思います。

中には一人で学校へ行かせるのが心配で
朝仕事のお休みをもらったという
お母さんもいるくらいです。

果たして、それは子どもにとって
必要な対応でしょうか?


子どもの行動が把握しにくくなったり
学校の先生と顔を合わせる機会も
一気に減ってしまう小学校への進学の時期は
これまでと違う緊張感、不安が
親の心を占領します。

この時期は、子どもの力をどのように
評価しているかに気が付く時期でもあります。

子どもの持っている力を
理解できているかどうかが問われます。

子どもをまだ自分では何もできないと
思っているのか
もう自分で考えて行動できるはずと
思えているのかで親の不安感も変わるし、
子どもへ伝わるメッセージも変わります。

こんなに重いランドセルを背負って
学校まで歩いていけるかしら?
学校まで、ちゃんと間違わずに歩いていけるかしら?
交通事故に遭わないように注意できるかしら?
先生の話を理解できるかしら?
みんなと仲良くできるかしら?
いじめられたりしないかしら?
忘れ物をしないかしら?
勉強についていけるかしら?

子どもの力を本当の意味で信頼できないと
不安は尽きません。


親が子どもへの不安が強いと
子どもにそれが伝わって、同じように
自分はできないかもという感覚を
無意識に受けとります。

このような親は
自分の不安をなくすために
子どもが頼んでもいないうちから
手助けしてしまうし、
学習塾にも行かせなくちゃと焦ってしまったり
自分のことを犠牲にしてまで子どもに尽くし
たくさんのお世話という名の衣を着せ込んで
守ってあげようと行動しがちです。

これが過ぎると、子どもへの過干渉な状態を
生み出してしまいます。

あまりにも、衣を着せ込み過ぎると
子どもは身動きができなくなります。

着せ込んでしまった衣に
早いうちに気がついて、
適度に衣を脱がせてあげないと
いづれ子どもは本来の自分の気持ちを守るために
行動を起こします。

これが、大体10歳前後に問題行動として
起こってきます。

そのまま、動けなくなるか
一気に脱ぎ捨てたくなるか。


子どもによって表す行動は変わりますが
どちらにしても、本来の自分を守ろうとする
防御反応の表れです。

こうなってから、子どもの問題に
気づく親が多いのです。

そうならないためには
この小学校の入学時期から意識して
子どもが離れて行動する時間を
親が管理する時間ではないと
切り離して考える癖を作ることが
必要だと思います。

親が不安を感じたとしても
親が対策できる事がどんなことなのか
どこまでなのかを見極める事を意識することが必要です。

子どもが考えるべきこと、やるべきことまで
親が踏み込まないということです。

学校に重い荷物を運べるか不安だと思った場合を
考えてみましょう。

この荷物を代わりに持ってあげることは
親が子どもの問題を解決しているように見えて
実は何の解決もしていないことに、
気づく事ができますか?

親がこの不安に対応するとして、
できることといえば
子どもが、重い荷物を運べるような
体力作りをする、日々の健康管理をすること
だったりします。

学校に一人で登下校できるか心配であれば
その時に一緒に登下校してあげることではなくて、
入学前から休日などに
何度も登下校の道のりを歩いて慣れておくことが
親にできることだったりするのです。

こういった違いに気がつけるようになるのが
この時期の親の学びでもあります。

その上で、あとは、失敗してもいい、
頑張ってみなさいって
離れたところから信じて見守る事ができるか。

この割り切りが、親子を成長させます。

子どもの自分の時間は子どものもの。
何が起こっても、子ども自身が
まずは判断して自由に行動できるということを
ワクワクして楽しむ時間にすることが
大事だと思います。

親が見ていないと勘違いさせて
自由に振る舞うことを保証させることができたら、
それが、ちょうどいいお世話の衣を
着せられている状態かと思います。

こまめに、衣を着せたり脱がしたり
子どもが心地よく自由に動けるように
上手に調節してあげてほしいと思います。

親が思うほど子どもは弱い存在ではありません。
信じて任せれば、その力を発揮してくれます。


時には口出し、手出ししたくなる気持ちを
グッと堪えて、子どもがどんな試練を体験するのか
楽しみにして見守るくらいの気持ちに
切り替えていきましょう。

これができるようになることが
この時期の親の学びのポイントの一つだと思います。

新生活へのチャレンジは、
上手に使えば大きな成長のチャンスになります。

楽しんで挑戦してみてくださいね。





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