シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
今まで医療や保育といった現場に関わってきて
実際に看護、介護、保育を提供する側の
人達を見てきました。
家族の方が介護する場面、
育児を頑張っている姿も見てきました。
そんな中で、よく感じたのは
その人たちのセンスの違いです。
もちろん、専門職の方々は
専門スキルといったセンスは
一般の学んでいない人よりも
身につけられています。
また、経験年数を重ねれば、
それだけ経験値が上がるので
さらにそのスキルセンスは磨かれています。
育児であっても、第１子の時と
第２子の育児では、育児のスキルが身についていて
おむつ替え一つにしても
スムーズな動きになって
こういったスキルセンスは格段にアップしています。
スキルセンスは、その人の経験値で
身につける事ができるので
とにかく、学ぶ、体験することで
習得し、センスを高めていけると思います。
けれども、今ひとつ
センスがないなと感じる場面が
時々見受けられます。
子どもに愛情深く接しているんだけど
子どもの表情が曇っている、
迷惑そうにしていることに気が付かず
自分本位に関わろうとする人を見た時
センスないなーとガッカリしてしまいます。
さりげなく、次に子どもの好奇心が広がりそうな
しかけを作っていたりすると
この先生はセンスいいなーって思ってしまいます。
この道、数十年といったベテランさんであっても
センスがないと感じる人もいれば、
まだ、初めてなのに、センスがいいなと
思える人もいます。
その違いは何か？
私は、どれだけ相手の立場になっているか
相手を思いやれるかの
違いだと思っています。
この辺りは、勉強すればできるようになる
経験を重ねればできるようになるという
ものではありません。
その人が、どれだけ想像力を持っているか
対応力を持っているかに
左右されるものだと思います。
スキルセンスは、もちろんセンスの良さには
欠かせない大事なものの一つの要素ですが
これだけでは、本当のセンスの良さを
感じることはできません。
相手が求めていることは何か、
この先どうなる事が予想されるのかなど
相手の立場になって思いやることで
その場にあった行動を選択し
提供している姿を見た時、
センスがいいなと感じる事ができます。
相手が
『ちょうど、そうして欲しかったんだよ』
『これ、やっておいてくれたの！助かった！』
と思ってくれた時に
その人のセンスが光ります。
こんな風に、相手に感謝され
動ける人を見ると
センスいいな、こんな人になりたいなって
憧れてしまいます。
身体の調子が悪い時に
お料理が上手な人が
どんなにご馳走を作ってくれても
センスがいい人とは思えません。
むしろ、体への気遣いを感じられる
消化の良さそうな温かいものを
買ってきたものでも差し出してくれる人の方に
その人のセンスの良さを感じるものです。
スキルセンスが高い人でも、
この相手への思いやりがない
ところで発揮されても
（すごいのはわかるけど
今それは求めてないけど・・・）っていった
不協和音になってしまう人って
たまに見かけませんか？
せっかく、才能を持っていても
知識が豊富にあっても
その場が求めているものと違ったり
ひとりよがりだったりすると
センスがないな、痛いな、残念だなって
感じてしまいます。
センスがいい人になりたいなと
思うのであれば、
この相手への思いやりの気持ちを
育てていくことで
磨いていく事ができます。
初めは、相手一人からでもいいです。
お母さんであれば、
常に一緒にいる子どもが最適です。
育児は、あなたがセンスアップできる
チャンスです。
子どもが何を望んでいるのか
この先、どうなるか予測して準備しておく。
日々、学びを続けながら
多角的に広い視野を持てるように
自分の世界を広げつつ
いろんな要求に対して応えていく
引き出しをたくさん用意できると
ますますセンスアップしていくでしょう。
目に見えない部分にまで
勘が働くようになります。
注意点はあくまでも、
相手の気持ち重視ということを
忘れないように行動することです。
その相手が、一人だけではなく、
複数人になり、
目の前に関わる人だけでなく
対面しない人にまで
思いを寄せて行動できる人に
なっていく事ができます。
そうなると、自分が人の役に立てているという
喜びを感じる事ができますから
人生が楽しくなってきます。
自分以外に向けて貢献できる事で、
幸せを感じる事ができます。
育児はそれを体感できる
絶好のチャンスです。
子育て期間を大事にしてください。
ぜひ、自分のセンスアップのための
訓練だと思って、
子どもが本当に望んでいることを意識して
行動してみてください。
職場など他のコミュニティでも
あなたはセンスのいい人に
グレードアップできるはずです。
