シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どもに物を教えるときに
気をつけていることがあります。
それは、自分のとっての正しさに
こだわっていないかです。
子どもに教えるのは、
親である自分にとっての
正しさを教えることではないということです。
子どもが、一人で生きていくときに
身につけてほしい内容かどうか
それは、子ども自身と周囲に
優しく、心地よいものかどうか
考えてみることが大事だと思っています。
正しさだけに囚われてしまうと
どこか歪みが出てくるような気がしています。
正しい=都合がいい
になっていることが多いからでしょうか。
『算数の点数は、80点以上とれるように
ちゃんと勉強しなさい。』
確かに点数がとれないより
とれる方がいいでしょう。
一見正しいことかもしれませんが
子どもが生きていく上で
重要なことではないと私は考えてます。
ですから、このようなことを
教えたことはありません。
子どもが友達と喧嘩して
非難するような発言をしていた場合
どうしても、相手の方の悪いことや
自分の方が正しいということを
力説しがちです。
そんな時こそ、
学びのチャンスです。
中立の立場から、お互いの考え方、
物の捉え方の違いに気づかせたり
どうしたら、お互いが傷つけ合わずに済むか
一緒に考えてみます。
どちらも、自分が正しいと
こだわり続けている間は
相手の方が間違っていると
言い続けていることと
同じことですから、
歩み寄ることはできません。
どうしたら、楽しくなれるか
気持ち良くなれるのかという
視点を持てることが
人生を楽しく生きられる
分かれ目ではないかなと思います。
今の戦争もこの考えを持てたら
起こらずに済んだかもしれません。
なるべく、多方面から
物の見方ができるように、
親自身が自分以外の価値観を
知っていくことが
大切だと思います。
自分の考えと違う意見に
触れる機会を作ることで、
物事を俯瞰してみる力が
ついてくると思います。
自分にとって、都合がいいことも
悪いことも受け入れてみる。
そうすると、気持ちも楽になります。
その一つの方法として、
興味のない本も読んでみるとか、
映画やYouTubeを見てみるとか
いつもはやらない行動をとってみるとか
何か生活に変化をつけることをお勧めします。
結構、新たな気づきがあったりして
楽しいと思います。
コツはとしては、
新しい気づきがあったら、
こんな考え方もあるんだな、
こんなものが今流行してるのねと
素直に受け入れるだけに留めることです。
それに対して、ジャッジしてはいけません。
受け入れるだけ、わかるだけという
練習を重ねることで
いつの間にか子どもへの対応も
変わってきます。
まず、親自身が広く高い視点を持つことが、
子どもに何かを教えようと頑張るよりも
育児には大事だと思います。