シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
今日は、都立高校の入試日です。
公立校でずっと過ごしてきた子にとっては、
自分の学力を試すのが、
初めての体験という子も多いと思います。
緊張せず自分の納得のいく力を
発揮してほしいと思います。
みんなが、合格できるものではないので
初めての挫折を味わうという子も
いることでしょう。
子どもだけでなく、保護者も同じです。
結果は思うようにならないこともありますが、
高校が不合格だったからといって
人生が決まるわけではありません。
親子共に思わしくない結果であったとしても、
前向きに捉える練習だと思って、
まずは、親が動じない態度、
見本となる対応で乗り越えてほしいと思います。
親の感情を表現することよりも、
子どもの気持ちを受け止める、
理解しようとする気持ちが大事かと思います。
子どもの気質や、
どのくらい重要な出来事だと
捉えているかによっても
親の対応は変わります。
一緒に『悔しいね』『残念だったね』って
表現することで、
共感を感じる子どももいますが、
その言葉にかえってイライラを
募らせてしまう子もいます。
ただ、子どものそばにいて
一緒に時間を過ごすだけでも
子どもにとっては
励ましになることもあります。
本当に子どもにあった対応は
答えが一つではありませんから、
難しいところです。
それでも、共通して大事なポイントは、
子どもを責めないこと、
人格を否定しないことだと思います。
これは、絶対にやってはいけません。
『あなたは、やっぱりダメだったねー』
『どうして、できなかったの?』
『これから、どうするつもりなの』
先が不安になるから、
気持ちが焦ったり、
子どものせいにしてしまうような
言葉をうっかり言ってしまう場合が
あるかもしれません。
何も言わなくても、
親が落胆した表情を感じたとたん
子どもの心は傷ついてしまいます。
いつでも、子どもは親の心の中の
本心に気がついてしまう感のよさが
身についていると思ってください。
嘘はばれます。
本当に、どんな結果だとしても、
あなたの見方だよ、大丈夫だよって
思って接していないと
どんな態度や言葉を使っても
通じてしまうわけです。
はじめて子どもの挫折といった局面に
どんな態度で接することができるのかは
親自身が試されるときです。
子どもが大きな挫折を経験する前に
小さな挫折の時から
親は練習しておくことが必要です。
運動会のかけっこで、
1位になれなかった時、
発表会でセリフが言えなかった時
上手に縄跳びが飛べない時、
先生に注意を受けた時など、
こんな小さなことでも、
子どもを勇気づける対応を
学ぶ練習になります。
子どもをどこで評価してる自分がいるのかが
はっきり見える機会でもあります。
子どもの挫折は親の成長にもつながる
意味のある出来事だと思って
自分を内省してみてください。
子どもは、自分の経験を通して
たくさんのことを
親に教えてくれます。
だから育児は楽しいのです。