コミナスブログ 子どもの発育と発達

子どもは自分の力で発達する

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


子どもがハイハイしだしたり、

歩き始めたりする姿を見ると

つい、『じょうず!じょうず!』とか

『がーんばれ!』なんて、言ってしまいたくなります。


親が子どもの成長した姿を目にすると

嬉しくなってしまうし、

頑張りの姿に応援したくなるのは当然でしょう。


でも、こんな場面での対応でも、

子どもの成長にリミットを作ってしまったり、

隠れた指示を与えてしまっていることがあります。


赤ちゃんは、

自分の発達は自分でさせていくという

自然な成長発達の流れに従って

自分のペースで発達していきます。


親が、こうしなさいと教えなくても、

子どもの身体機能に伴って、

歩行までの過程を進んでいきますよね。


『こうやって、歩くんだよ』っていくら教えても、

子どもの身体や脳の働きに、準備ができていなければ

歩くことはできません。


かといって、まだ歩かないでと言っても、

自然と歩こうとしてしまいます。



子どもの発達には順序と時期があって、

子どもは、必ず自分をよりよく成長しようとする

力を持っています。


それは、生物それぞれにあったペースが

自然と決められているのであって、

周囲が教えたり、変えたりできるものではない

ことが分かります。


子どもは自分が感じた欲求、好奇心によって

自分を成長させていきます。


そこへ、『じょうず!じょうず!』

『がんばれ!』と声かけられると、

自分から始まった好奇心からの動きの

意図が変化します。


(お母さんの所へ行かないと)とか、

(大人に注目されてうれしい)とか、

(これをやると、よろこんでくれるんだ)とか

少し、周囲の影響が加わることで子どもに

その行動への意味付けを刷り込みます。


親からの、そうしなさい、

頑張ってるあなたはいい子だよっていう

メッセージをやたらと受けてしまうことになります。


その事で、子どものモチベーションがあがって、

成長を促すと思ってしまいがちなんですが、

私は、こういった大人の思いには

注意が必要だと思っています。


子どもは自分で自分を発達させるのです。



周囲から与える刺激で、発達を促そうとすることで

その子なりの順序を踏んだ発達の獲得ができないことで、

どこかで、つまづきを起こします。

まず、乳幼児期に必要なのは、

自分が、自分の主人公なんだ

感じることが大事だと思うからです。


子どもが人の言葉や、態度から、

自分の行動を調整する回路を作ってしまうと、

本当に自分がやりたい事をやるという

回路が減ってしまうような気がします。


こうすれば、大人が喜ぶとか、

褒められるということを、感じてしまうと、

他のことをするという選択肢を狭めてしまいます。


いつの間にか、大人の顔色を見て、

行動するようなことが普通になってしまいます。


乳幼児期の行動範囲は、

大人から見れば目の届く小さな世界です。

何か、大人にとって不都合なことを

やらかしたところで、たかが知れています。


ですから、周囲の安全だけは確保して、

大人のジャッジをいれることなく、

自由にやりたい放題行動させてほしいと思います。


その中で、子どもが自分で探索したり、

失敗したり、またチャレンジしたりという

経験をじっくりと体験してほしいと思います。


歩き始めの時などは、

何度も転んでは立ち上がる動作を繰り返すものです。


危ないからと、手を貸してしまって、

支えて安全に歩けるようになった子どもは、

何度も転んだ子どもと比べると、

結果は同じであっても、

その間に得た経験の数はかなり減ってしまっています。



自分で何度も上手くできなかったけれど、

工夫してきたこと、痛かったことなど乗り越えて

自分でできたという感覚は、

自分は、自分でできる力を持っているということを

実感することになるのです。


自分の持つ力で、自分のペースでじっくりと

発達していくことを、保証することが、

乳幼児期には特に大事だと思います。


先に上手にやれる方法を、教えてしまうことで、

得られるものは、その方法だけかもしれません。


けれども、自分で試行錯誤しながら得たものは、

その間に数多くのことを経験します。


その事が、忍耐力だったり、自己肯定感だったり

たくさんの目に見えない力を育てます。

教えてしまうことが多いほど、

子どもに身につくことは減っていくと思って、

余計な手出しはしないように我慢が必要です。



大人は、子どもをほめたり、おだてたりするよりも、

子どもの好奇心をくすぐるような

環境つくりと見守りに配慮してください。


例えば、

ハイハイを始めた子どもを見守って、

行動をじっくりみていると、

色々考えているのがわかります。


何か、刺激になるような仕掛けをしたくなります。


少し、布団の山を作っておいてみたり、

離れたところに、目立つおもちゃを置いてみたり

それを、子どもがどんな風に使い始めるのか

見ているだけで、ワクワクしてきます。



子どもが、自分で楽しみを見つけたり、

気持ちを表現することをできる限り保証してあげれば、

子どもは、心から楽しめると思います。

自分の意思で自在に生きられるという

主体性を身につけることが

これからは特に必要だと思います。


育児での大人の仕事は、

子どもが欲する環境を用意すること、

そして、子どもの成長する力を信じて

待つこと、見守ることだと思います。


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