シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
最近は、保育園などの児童施設と
高齢者向けの施設が一体となった
「幼老複合施設」が少しづつ増えてきています。
核家族化で、祖父母と同居している家族は
少なくなってきました。
私は、結婚当初から、夫の両親と
同居してきましたので、
子どもの育児では本当に助かりました。
身内であるからこそ、
難しい人間関係もありますが、
お互いに学びあいながら、
良い距離感をつくっていくことが
大事だと思います。
子どもと高齢者が一緒に交流する場面は、
双方にメリットがあるといわれています。
ゆっくりペースがあうというのでしょうか。
親と違って、時間に余裕があって、
接し方が穏やかで、
時をゆっくり過ごすことができます。
せっかちな私には見ていられない
モタモタしている様子も、
じっと待って見守ってくれます。
夕方、小学校から帰ると、
おじいちゃんと将棋をしたり
おばあちゃんと美空ひばりの
歌をきいて過ごしたり、
家の子どもたちはそうやって
私が仕事から帰るまで
楽しんでいました。
祖父母も大変だったとは思うのですが、
孫と一緒にいることを
楽しんでくれていたようです。
複合施設なんて用意しなくても、
子どもと高齢者が
自然と交流できるような
社会になると嬉しいなと思います。
不謹慎と思われるかもしれませんが、
仲良しだったお年寄りが
逝ってしまうという経験も
子どもにとっては重要な経験です。
今は,生と死の現場は、
見えないところで行われることが
大半です。
人の命をまざまざと感じる機会が
減ってしまっていることは
自分の命を考える機会を
遠ざけてしまっていると思います。
子どもと高齢者が自然と交流できる環境は
その世代をつなぐ私たちのような
子育て世代が意識していくことが必要です。
家の両親も老いてきましたが、
可能な限り、家族の下で
過ごしてほしいと願っています。
子どもにも応援してもらいながら
家族みんなで祖父母を支えたいと思います。