シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
4月に飼っていた犬が亡くなって、
半年が過ぎました。
時々散歩している犬を見ると、
寂しさを感じている自分に気がつきます。
最近、犬の里親募集ばかりが
目についてしまいます。
先日は、猫の里親の募集の声がかかりました。
一瞬心が動いたのですが、
いろんな条件を考えると難しいかなと
考えているうちに、
里親が見つかったということで
ほっとしたところです。
あなたは、犬を飼っていますか？
小さな子どもがいる家庭では、
衛生面を気にして飼うことをためらって
いる人や動物アレルギーだったり、
住宅事情で初めから
犬を飼うことを諦めなくては
いけない人もいるでしょう。
もしも、そんな事情がなければ、
ぜひ犬を飼うことをおすすめします。
私は犬が好きなので、犬を飼う事での
子どもへのメリットをお伝えしようと思います。
身体の健康面でのメリットとして、
近年では、犬と関わっている家庭で育つ
赤ちゃんは、感染症や呼吸器疾患にかかるリスクが減り
免疫機能が向上するとの調査結果が
科学的に証明されています。
毎日、ある程度の時間を屋外で過ごす犬が
周りにいることで生後1年内の赤ちゃんの
免疫力が高まる可能性があるとしています。
接触することで、腸内細菌が増え、
免疫力が高まるからとも言われています。
また、毎日一緒に散歩をしたり、
外で一緒に遊んだりして、
体力面でもいい運動になります。
そして犬は、感情表現が豊かです。
話をすることができない犬と
一緒に遊んで仲良くなっていくと、
犬の表情や行動から「今何をしたいのか？」
「何を言いたいのか？」わかるようになってきます。
これは非言語のコミュニケーションで
関係性を築くことになります。
非言語的コミュニケーションには、
相手の気持ちを動きや表情から察する力、
想像する力が必要です。
相手を理解しようとするアンテナを
持つことができるので実際の
人とのコミュニケーションに役立ちます。
また、心を癒してくれます。
柔らかい毛の感触、温かさに触れ合うだけで
幸せな気分になります。
まさに、私が今『わんちゃんロス』を
感じているのがこの感覚です。
癒しを感じる理由は、オキシトシンという
ホルモンが分泌されるからです。
オキシトシンはスキンシップにより
分泌される脳内物質で「幸せホルモン」
「愛情ホルモン」とも呼ばれています。
子どもはある程度大きくなると
親と触れ合うのも恥ずかしいと
感じる子もいます。
そんな時、犬が代わりになってくれることで、
ストレスや心の不安を緩和することができます。
お世話をすることで、自分の貢献感、
肯定感が高まります。
ペットの犬は人間が世話をしなければ
生きていくことができません。
食事、運動、排泄物のお世話が必要ですが、
このような世話やしつけを
子どもが体験することはとても大事な
意味を持ちます。
自分の行動が犬の生活の支えになっている
ことを自覚できるようになると、
自分が犬にとって必要な存在であることが
分かります。
犬の役に立つことで喜びを感じる事が
できるようになります。
利他の精神を感じる経験です。
命の大事さを感じる事もできます。
4月に亡くなったうちの犬も、
最後は家族に看取られながら亡くなりました。
本当に最後、顔を家族に向けて大きく
一呼吸して息絶えた瞬間、
中学生の娘は『ママ！ママ！』と私を呼んで、
初めての死に立ち会う経験に
動揺していることが分かりました。
さっきまで、呼吸していたのに、
もう動かなくなった姿を見て、
『どこに行ったんだろう』
『命って何だろう』って考えていたようでした。
ちょうど、自分と同じくらいの年齢でしたから、
犬の命を自分の命の違いも感じていたようです。
言葉では言えない感情もあります。
実際に味わうことでしか得られません。
まだまだ、たくさんのメリットがあるでしょう。
ただ、メリットがあるから飼うというのは
おすすめしません。
子どもに良い影響があるからといって、
安易に与えればいいのではありませんよね。
家族全員が愛情を持ってお世話をできるかが
大事です。
飼うときには覚悟が必要です。
無理に飼わなくても、
ふれあい動物園などでも、子どもは喜びます。
近所の犬と遊ばせてもらうなどでも、充分でしょう。
大事なのは、いろんな生き物が
同じ地球に暮らしている事を知ることや、
ふれあいを経験することで、
愛情を感じることです。
生き物を愛せる子どもを育んでほしいです。
私はもう犬は飼わない事にしようと
思っていたのですが、
やっぱり、犬を求めてしまっています。
その気持ちを素直に認めて、
縁がある子がいたらまた一緒に
生活できたらいいなと考えています。
