コミナスブログ 日常からの気づき

子どもの生活の質を高めるために親ができる事

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


以前、高校生の進路指導の先生に伺った話です。


就職先を探すときに、先方から確認されることは、

身辺自立ができているかだそうです。


遅刻、欠席の状況、身だしなみが整っているか、

忘れ物や提出物はないかなど、

生活の基礎がきちんと身についていることが、

頭のよさよりも大事なのですね。


勿論、それらの項目はみんなクリアしている子が、

就職しているはずなのに、

就職後にこのあたりの問題が起こるそうです。


実は、自分の身辺自立ができていない子が多い。


社会人になると、親元を離れたり、

親が子どもの生活に関わることが減ってきます。


子どもが一人で自由な生活がはじまるわけです。

そのとたんに、身辺自立が身についていない子はぼろが出る。


朝起こしてくれる人がいないから、遅刻する。

ぼさぼさの髪の毛で、よれよれのシャツを着て、

朝ごはんもそこそこに出勤。

気づいたら、大事な書類を忘れた。

今日は、面倒だから休んじゃおう。

就職して、頑張りが効いているうちはどうにかなっても、

日常が大変で仕事に行くのもつらくなる。

仕事が続かない。

こんな、悪い状況になる子もいるそうです。



ここまでではないと、思っているのですが、

恥ずかしながら、

私も、うちの子は大丈夫と胸を張って言えない状況です。


脱いだ服をそのまま、ポイって投げだしてあって、

洗濯前に、私が拾い集めることも・・・。


こうやって、親がやってしまうことが、

子どもの生活を乱れたものにしてしまっています。


もっと、丁寧に教えておけばよかった。

反省するとともに、あなたには同じ思いはしないように

この重要性はしっかり伝えたいわけです。


あなたは、身の回りのことをきちんと教わった記憶はありますか?

気づいたらできるようになっていて、

自動的に身体が動いてた感じじゃないでしょうか。



例えば、衣服の着脱を考えても、

人は、通常の発達過程の中で、ほっておいても

2歳前後から、自分でやりたがるようになって、

周囲の真似をしながら、不器用ながらも

着脱をどうにかマスターしていきます。


大体が,「自然にできた」と思っています。


保育園でも、1歳半くらいから、

自分でズボンを脱ごうとしたり、

足を通そうとする光景を目にします。

『身辺自立』との出会いは

人生で記憶にない頃から始まっています。


多分私も、この頃から『こうやるんだよっ』て、

大人から教わったんだと思います。

教わらなかったわけでなく覚えていない。

そして、記憶に残せる時には何気にできてしまっているから、

良い方法を教わらなかったのだと思います。


自己流で身についた方法は、習慣化されます。

食事の食べ方、洗面所の使い方など、

大人になって自分が気づいて治すこともできますが、

大変苦労します。

気づかないうちに、その習慣が、

人に不快な思いをさせているかもしれません。



『身辺自立』は子どもにとって初めに出会う学びでもあって、

それが一生の生活の基盤をつくるものだと思います。

乳幼児期は、『身辺自立』をしっかり丁寧に身につけることが

育児の最重要項目だと思っています。



衣服の着脱を考えてみても、

大体の子どもは大人がさほど関わらなくても

いつの間にか上手にできているので、

しっかり教えたという印象がない保護者の方もいます。



確かに、衣服の着脱は早くできているけれど、

脱いだ服がぐちゃぐちゃにしまわれていたり、

靴下の片方だけが、遠くにあったりなんていうことも

よく見られる光景です。


ただ、自分で脱いで、新しいのを着る

これができればいいわけではないのに

結構、親が意識しないと、

これで良しとしてしまう状態があります。


逆に、つまづきがあって自分でうまくできない、

着替えが遅い、集中して着替えられない、

いつも後ろ前が逆になる

そんな子どもには、大人が教える機会が増えていくので、

自己流でマスターした子よりも

丁寧に身についているということもあります。


やはり、大人が丁寧に関わることで、

子どもは身につけることができるのです。

やっぱり、子どもの生活の質を高めてほしいので、

丁寧な方法を身につけてほしいと思います。



ただ、大人が教わった記憶もないものを、

子どもに教えるのって、難しいですよね。

どこをポイントにして教えていけばいいのか?

生活の仕方も家庭によっても様々です。


そもそも、自分がちゃんとできてない、

やってる方法が正しいのかにも不安があります。



今は細かい指導方法は『身辺自立』と検索すれば、

たくさん出てきますから、

一度、目を通して確認してみるといいと思います。



細かい指導方法を知っておくことも大事ですが、

日常のことですから、常に細かく関わってばかりはいられませんよね。


そんなときは、一つの目安を持つことをおすすめします。

それは、大人になった子どもの姿を意識することです。


乳幼児期は、目の前の成長の変化が大きくて、

それを追っているだけで、次々にできることが増えてきて、

かわいいし、楽しくて、そこに注目しがちです。


でも、そこだけではなくて、もう少し視野を広げて、

子どもが一人で生きていく姿を意識してみます。


ここを意識するだけで、子どもへの生活の援助が変わってきます。

1 このまま大人になって社会に出ても大丈夫?と考える。    

2 私(親)がいなくなって困ることはないか考える。

3 今の私が変えたいと思う状況を、理想の状況に一緒に変える。

4 不便になりそうなことの、代替え方法を考える。




こんな意識で日常を送っていると、子どもに教えたい事や、

自分でできるように、今はこれを教えておこう、

一緒にやってみよう、やっているところを見せようといったことが

たくさん出てきます。


『身辺自立』は毎日の習慣の積み重ねで培われていくものです。

それは、人生の初めの1年で始まっています。


子どもの未来を意識して、子どものペースに合った声かけと援助で、

その子なりの『身辺自立』を促していきましょう。


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