シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
『もう、ワクチン接種した?』というのが、
日常のあいさつみたいになっていませんか?
何だか、受ければ安心だよっていう雰囲気を感じてしまいます。
乳幼児を育てているお母さんは、子どもへの感染予防のために、
周りの大人は接種しようという話もあって
まずは親が受けたという人もいるでしょう。
12歳未満では、ワクチン接種はできませんから、
受けられない事に不安を感じている人もいるかもしれません。
逆に、ワクチン接種自体に疑問を持っている方にとっては、
自分はワクチンを打たないという選択をしている方もいて、
子どもの接種については、悩まずに済むという点では、
良かったという考えもあるでしょう。
小さい子どもの親ができる予防対策の一つとして、
確かに、ワクチンを打っておくという発想もあると思います。
重症化を防ぐ目的からも、本当は受けたくないけど
受けておこうと踏み切った人もいるでしょう。
私は、ワクチン接種については、その人の生活様式や、
考え方によって、メリット、デメリットを検討して
自分が納得して選択すべきと考えています。
また、アメリカ・フランスなどの、
ワクチン義務化が進む様子を見ても、
これからの日本にも、その影響は出てくるでしょう。
日々、個人によって必要性は変わるでしょうし、
国の制度も変わります。
ただ、今のところ、国での強制力はないですし、
その選択は、個人が自分の責任で選ぶことで、
どちらであっても、認め合うべきだと思います。
それよりも、気になるのは
ワクチンをしたら、もう自分は予防できている、
下手をすると、感染しないと考えているような言動を
時々見てしまうことです。
ワクチンを2回受けたからといって、
ウイルスに触れずに生活できるわけではなく
家庭内にウイルスを持ち込まずに済むわけではないはずです。
外出先から、身体やカバンなどに付着しているウイルスは
必ず存在しているわけですし、
発症はしなくても、感染の可能性はあるわけです。
特に家庭に乳幼児がいる場合は
家庭内にウイルスが存在する環境を
できるだけ軽減するという行動は、
ワクチンを受けても受けなくても変わりがないはずです。
不要な外出は極力避け、人との接触は避けること、
室内の掃除はしっかり行う、
手洗いをしっかりするといった基本を守ること
このことは、今もう一度徹底しなくてはいけないと思います。
『ワクチンを2回済ませたから、沖縄に行ってくる』とか、
『あの人は何で、ワクチンしないのか』と
延々と立ち話をしている人。
ショッピングモールで、のんびり過ごしている親子。
ちょっと、行動が違うのでは?
ワクチンを受けないと決め、
基本の感染対策を徹底している人のほうが
感染予防には貢献できているのではないでしょうか?
ワクチン受けたという事だけで、
自分はしっかり予防できてると思い込んで
自由に行動している方が、
かえって感染を広げてしまっていると思います。
これだけ、医療崩壊の状況になってきている今は、
個人がしっかりと行動の見直さないといけないと思います。
10歳未満の子どもの感染者数が増えてきています。
保育園の休園も、この第5波ではかなり多くなっていると思います。
デルタ株の特徴かもしれませんが、
とにかく、ワクチン接種をしていても、していなくても、
私たちがとるべき行動は同じです。
子どもを感染から守るためには、子どもはもちろん、
大人も不要不急の外出はしないこと。
親が仕事が休みなら、保育園はお休みさせること。
子どもをスーパーの買い物などに同行させずにすむように
工夫すること。
生活リズムを整え、免疫を高める生活をすること。
清潔な環境を維持すること。
個人レベルでできる最善の対策をすること、
基本的なシンプルなことを、今は続けることが大事です。
この状況は、もうしばらく続くでしょうが、
やれることを徹底しましょう。