コミナスブログ 支援者の心構え

乳幼児教育に必要だと思うもの

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


発達障害という言葉は、

今ではいろんな場面で聞かれるようになりました。



当事者のカミングアウトという形で、発表され

有名人に、その特徴がみられるといったことで、

その特性を、特別な才能だと印象付ける内容も多く目にします。



発達障害であることをネガティブに捉えなくても大丈夫だよと

明るいメッセージがあることはよくわかります。



けれども、今の社会で生きていく中では、

かなりの生きづらさを感じている子どもが多いのが現実です。



その生きづらさを感じてしまう子どもは

発達障害を持っている子どもだけではありません。

生きづらさは、障害の有無には全く関係ありません。



2020年の全国の小中学生と高校生の自殺者数は

過去最多を更新したことからも、子どもの世界から、

警告が日本社会に向けられていることがわかります。



子どもが自殺する背景には、

いじめ問題、コロナの影響などと

たくさんの要因があげられ対策が考えられています。


子どもに、どんな特性があっても、

そんな自分に価値があると自信を持つことができていれば、

もっと、自分の命、他人の命を大切にできると思います。



上手くいえないけれど、

私のように、子どもの人生のスタートである

0歳児から、6歳児までの乳幼児に関わる仕事に携わる支援者が

(これには、もちろん、ご両親、家族を含みます)

子どもに対して、あるメッセージを刷り込むように

関わっていかないといけないと思っています。


その、あるメッセージというのは、

【ありのままを、感謝しましょう】

【きみは天才だよ】

【きみがやりたいと思ったことは、絶対にできるよ】


こんな、セルフイメージを高めるメッセージです。



日本の義務教育は、みんなと同じであること、

どれが正しくて、どれが不正解か、

できないところ、ダメなところを直しましょう・・・

そんな、評価の嵐のような教育です。

(私が勝手に感じている印象です。)



しっかりと、自分が好きになっている状態で入らないと、

できない事、間違えてしまう事がある自分のことを、

だめな人間だ、期待に応えられない価値のない人間だと

どんどん心にしみ込ませてしまいます。

そして、つぶされてしまいます。


とにかく、心の土台をつくる乳幼児期には、

根拠なく、自分を好きになれるような

サポートが必要
です。



そのためには、関わる支援者が、

成熟していることが必要です。



でも、私を含め、多くの支援者も、

【自分はできない】【だめな存在だ】と感じながら

生きてきた人がほとんどです。



劣等感や、承認欲求が高い状態の人もいます。

また、子どもと過ごす体験も少なく、

知識、知恵も不足している人もいます。



それなのに、大人という立場ですから、

子どもに対して上から目線で、

人生の先輩として、何か指導しようとしたり、

自分の劣等感を埋めるように

子どもに要求したり、理想を押し付けたり

子どものためにと思って、関わってしまいます。



そして、子どもはまた、

自分には力がないだめな存在だ』ということを

刷り込んでいくのです。


この悪循環があるうちは、どんなに良いといわれる

発達支援方法、教育を施しても、

子どもの人生を豊かにすることはできないと思います。



残念ながら、多くの乳幼児教育現場は、

この状況に置かれているのがほとんどです。



未熟な私たち支援者は

どのように子どもに向き合えばいいのでしょうか?



私が気をつけているのは、

余計な指示出しはしない、自分の正しいを押し付けない

ということです。




乳幼児期には、とにかく、子どものありのままを認め

子どもの後ろ姿を見ながら、

見守り支えていくことに徹することで

いいのではないかなと思っています。



子どもが振り返って、助けを求めた時、

少しの助言と、『いまにきっとできるよっ』

暖かく、励ましながら見守ればいいと思います。


子どもに、劣等感を刷り込まずに済みます。

子どもの自我を抑えることもなくなります。

子どもが素直に自分を表現できるようになります。

子どもが本当の自分を実感できるようになります。



この時期に大人が教えることができるのは、

【自分も他人も同じように大事にすること】



大事なことは、言葉で伝えなくても

大人の日常の生活態度から身につけていきます。



子どもは、【親・近くの大人を見本として育ちます】


いくら、言葉で理想を伝えても、

支援者がやっていない事は、

(やらなくてもいいんだ)と理解します。



やってほしくないと思うことでも、

支援者がやっていればやるようになります。



ですから、支援者は子どもの行動から、

自分を正していくことも必要かもしれません。



そうやって、支援者自身が自分を磨きながら、

子どもと向き合う姿勢が大事だと思います。



乳幼児に関わる人は、

子どもの人生の重要な時期に関わっているということを

自覚してほしいですし、

育児にプライドをもって欲しいと思います。


今こそ、乳幼児教育の質を改善が求められると思います。



ちょっと、偉そうに熱くなってしまいました。

ごめんなさい。許してください。

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