コミナスブログ 子どもの健康管理

『今夜は特別に起きてていいよ』は、やってはいけません

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。

小学生は夏休みが始まっていますね。

夜は、テレビでも東京オリンピックの中継を

家族で楽しんでいるご家庭も多いかもしれません。



大人と一緒になって、

つい遅い時間まで観てしまっていませんか?



大人の方も、連休だったり、

東京オリンピックだから特別な日だからと、

夜更かしの許可をしてしまいがち。


でも、この特別な対応は、特に低学年までの子どもには

良いことではありません。



この時期は、身体基礎つくりをしている大事な時期。

人生で一回しかない期間だからです。



人間の体内時計25時間と、

地球の自転のリズム24時間に調節し、

生体リズムを整え定着させていく時期です。



特に、生体リズムをつかさどる、

松果体といわれる脳の中心部にある臓器の発達は、

7歳くらいまでといわれています。



松果体はメラトニンというホルモンを出していて、

暗くなるとメラトニンが増え、

明るくなるとメラトニンが減るというしくみで

睡眠を調整しています。


メラトニンをしっかり作り出すためには、

原料となるセロトニンが必要となります。

セロトニンは朝起きて、

十分な朝日を浴び目に光が入ることで分泌されます。



セロトニンとメラトニンの両方が、

十分に分泌されることが、

子どもの身体の機能の安定と、

健康的な身体つくりの基礎になります。

この土台をしっかり作り上げておくことが、

とても大切です。



地球で生きている生物が持つ、

体内時計と、生体リズムがずれてくると、

不眠、日中の眠気、だるさなど

いつも時差ボケのような状況になります。



あなたにも、経験があるかもしれませんが、

睡眠不足になると、考えるスピードが遅くなったり、

いらいらしやすくなったりします。



これは子どもでも同じです。



様々な研究でも、睡眠時間が短い子どもは

不安やうつ状態が出やすく、

イライラしやすい状態になっているという

結果が報告されています。



太陽が昇ったら起きて、沈んで暗くなったら眠くなる。

こういった、自然のリズムにしたがって生活できれば、

身体の調子は整っていきます。





「寝る子は育つ」・・昔からある格言ですが、

本当にその通りです。


子どもにとっての睡眠は、心身の成長を促すためにはとても重要です。

特別に遅くまで起きていい夜は、

子どもには百害あって一利なし



例外を一度作ってしまうと、

そこから、大人も子どもも、ルーズになってしまい、

だんだんと、生活リズムは乱れてきます。


寝るのが遅くなった日があったとしても、

必ず翌朝は早起きを意識して仕切り直しが必要です。



就寝時間が、23時過ぎ。

『寝てくれませんでした』というお母さん。



そんな日もあるでしょう。

でも、毎日、ずっと同じ状況で繰り返しているのは

どうでしょうか?


厳しいようですが、

乳幼児期の子どもの夜更かしは、大人の責任です。

眠くて、午前中活気がない子どもたちをたくさん見てきました。



気持ちよく、活動できる状態ではありません。

集中力がなく、イライラしやすかったり

ぐずりやすかったりして、本来の生き生きさが発揮できません。



東京オリンピック観戦も楽しいですが、

子どもの健康を願うなら、

しっかりと、朝起きて、夜はぐっすり眠るという

一見単純に見えるこの繰り返しを

どんな状況でも守りつづける大人の意思が必要です。




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