シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
子どものことで、不安というよりも
不満を感じたことがありませんか?
もう、10年も前のことになりますが、
そのころ、息子が頑張っていたサッカーに
打ち込めない姿を見ることがありました。
低学年からは始めて、毎日練習を休まず頑張っていたのに、
練習に行くのも、気が進まない様子。
試合に出ても、見ていて歯がゆいほど、
集中していないし、結果はやはり悪い。
なんでもっと、楽しそうに何で取り組めないんだろう
やる気を出せば、もっとできるはずでしょ!
そんな不満が、試合を見るたびに出てきました。
(そのうち、やめたいって言ってくるんじゃないか)
そう思うと、何だか不安になって、心がざわざわしたものです。
やめたいと言われたら、どうしよう。
今までずっと練習してきたのに、勿体ない。
それまでの、努力と時間が無駄になる。
一緒にやっている仲間に申し訳ない。
パパに息子が怒られるんじゃないか。
続けさせることができない、自分を責められるんじゃないか。
やっぱり、やめさせるわけにはいかない。
そんな執着心に苦しんでいました。
そんな、考えがぐるぐる回って、
しばらく、息子に、サッカーの話題に触れないようにしたり、
サッカーやっててよかったよねっていうような
話題を持ち込んだりして、
何とか、『やめたい』という言葉が出ないように
ごまかしながら、しのいで過ごしていました。
結局、自分のそんな不安が、
やめてはいけないオーラ、弱音を受け付けないオーラになって
息子に対して無意識にプレッシャーを与えていました。
そんなモヤモヤを抱えたまま、しばらくたったころ、
毎週土日に試合が続き、お弁当作りや試合の引率をしたりして、
とても、疲れてしまったことがありました。
(息子が、サッカーをやめてくれれば楽なのにな―)っと
思ってしまっていることに気がついたのです。
自分勝手な、自分の思いに、
頑張っている息子に申し訳なく思いました。
その反面、もしも、息子が『やめたい』と言ってきたとしても、
やめたらいいこともあるじゃないかと思うことができたのです。
自分の持っていた、やめさせてはいけないという
執着心を手放すことができた瞬間でした。
サッカーをやっているのは、息子なんだから、
私が悩んでいてもしょうがない。
やめるか、やめないか、その選択がどちらであっても、
子どもに任せよう。
それを良い方向に解釈して前に進んでいけば大丈夫でしょって
吹っ切れたのです。
それからは、やめさせないということに意識することがなくなって、
息子が『行きたくないな~』なんてぼやいたときでも、
『何言ってるの!早く行ってきな!』って言っていた私が
『行きたくないんだ。そんな日もあるよね』って
言えるようになりました。
その方が、自分でしぶしぶですが行くようになって、
ぼやきも少なくなりました。
結果的には、息子はやめるとは言わず、
仲間と一緒に小学生最後まではそのチームで
頑張ることができました。
親が子どもに不安や不満があるときは、
親の勝手な都合に合っていない時が多い気がします。
でも、あなたの思い通りにならなくても、
いいこともあるのです。
それが分かると、子どもがどんな選択をしても
きっとよくなると信じられるようになると思います。
サッカーをやめたいと言われたら、
『あ~よかった!』 だって…(いいことを探す)
もう引率に行かなくてよくなるし、
出費も減る、
子どももイヤな時間を過ごさなくて済む・・・。
こんな風に、いろんなことがあったとしても、
シンプルに良い方向に考えを切り替えれば、いいのです。
悪いと思われることも、良い方向に見直すことができます。
ネガティブな事も、無駄にはなりません。
失敗しても、こうやったら失敗することが分かったことになります。
子どもが、あなたの思い通りになっていないと思った時、
『あーよかった。だって・・・・』って考えてみてくださいね。
きっと、心が楽しくなります。