コミナスブログ 支援者の心構え

大人が行動を意識しよう

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


今日は『こどもの日』。



もともと5月5日は「端午の節句(たんごのせっく)」で、

男の子の健やかな成長や幸せを祈って、お祝いをする日でした。

端午の節句は、もとは中国から伝わったもので、

病気や災い(悪いもの)をさけるための行事だったそうです。



江戸時代の幕府が「端午の節句」を祝日と定めました。

武家社会の間ではこの日に厄除けの菖蒲の他に、

鎧兜や武者人形などの「五月人形」を飾って

【男の子の厄除と立身出世を願う】ようになったとのことです。



そして、1948年に、この日を、

「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、

母に感謝する」祝日と決めてから、

『端午の節句』の日が『こどもの日』にもなりました。



子どもを産んだ母にも、感謝する日となっていて、

昔から、子どもは、社会にとって大事な財産で、

その健やかな成長を望まれてきたことが分かります。



今日は『こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる』

この言葉の意味を考えてみたいと思いました。



本当の意味で、子どもの人格。幸福を願って

私たちの現代社会は動いているのでしょうか?



「こどもの人格」を重んじること。

具体的にどういったことなのか、難しいですが

私は、その子がその子らしくいられることを大事にすることだと思います。

その子らしさ、というものを考えた時、

たくさんの赤ちゃんに接してきて思うのは、

それぞれ生まれ持った資質は違っていても、

やさしさ、心地よい方を好み、

平和主義ということは、人間本来共通していると思います。




それが、環境、教育などによって、本来の部分が隠され、

捻じ曲げられてしまう人がいます。

その子が、その子らしさを生かしていけるように、

しつけや教育をするはずなのですが、

古い考えを引きずった現在の社会に適応させようと、

しつけや教育をするので、

新しい精神を持って生まれてきた子どもには

生きづらくなっているように見えます。


子どもはありのままの存在を認められて、

必要な知識や技術を学ぶことができる、

仲間の一員になる態度を身につけ、

仲間と一緒に精進していくことができる

このような、環境にあることが、

こどもの人格を重んじることになるのではないかと思いました。



『こどもの幸福』をはかること

子どもの幸福を思う、想像する、願う?

これも、具体的にはどうすることか考えると難しいです。

あなたが思う『子どもの幸福』とは何でしょうか。



みんなと同じ、高価なゲーム機を買いそろえてあげること

おいしいケーキが食べられること。立派な学歴を身につけさせること。

海外での経験や、お金に不自由させないこと。

それも、子どもにとっては幸せなことでしょう。

2020年のユニセフによる先進国の子供の幸福度調査で、

日本は、38か国中20位でしたよね。



この時死亡率、過体重・肥満の子どもの割合などを調査した

「身体的健康」の項目では1位でした。

子どもが、身体的には幸せに育つ環境は整えられているのです。




ただ、 生活満足度が高い子どもの割合、自殺率を評価する

「精神的幸福」の項目で37位と下から2番目の順位という数字は

本当に日本の課題だと思います。


2020年に自殺した小中高校生は479人で、

前年より140人増え、過去最多となりました。

特に高校生の女子は前年の67人から倍以上の138人と急増しています。






少子化の中、せっかく産まれてきた子ども。

安全に育つ環境はどの国よりもあるにもかかわらず、

自ら命を絶ってしまう子どもが増えてしまっているのです。



幸せには、

・ハピネス(Happiness)= 感情的で一瞬しか続かない幸せ

・ウェルビーイング(Well-being)= 持続する幸せ

があるといわれます。



心理学の研究によると幸福な人とは、

世のため人のために行動できる

目標を目指して一生懸命活動できる人

感謝できる人であることを結論付けているものが多いです。




これらは、後者のウェルビーイング(Well-being)= 持続する幸せ

であって、まさに、この幸福感を味わえない子どもが

数字に表れているのだと思います。


子ども自身に何かを与えることよりも、

子どもが何かを与える喜びを体験すること、

自然と感謝できる気持ちを育てられること、

人に感謝の気持ちを表現できること、

子どもに、そのようなチャンスをつくることが

大切だと思います。



まずは、大人が今の状況を感謝できているか、

人を信じて生きられているか、自分らしく生きているかを

子どもは観て、感じています。

今日のアドバイス

大人が子どもに見せられる生き方を意識し行動する




子どもは、近くの大人を見て、感じ判断したことで自分を形どって

成長していきます。

ですから、子どもが目にする大人の行動、情報は

とても重要になります。



子どもに期待する人間像があるならば、

子どもに実現させようと教え込むことではなくて、

まず、大人である自分からその姿に近づかないといけないと思います。



『早くこんな大人になって、○○がしたい』という

夢を持ってもらえるような存在になりたいと思っています。



そして、そんな大人たちの生き方、色々な価値観に

近くで触れながら自分を作り上げていく糧にできる

場所、環境を作っていきたいと思います。



親子、同年代の友人以外の人とのつながりを持つことで、

子どもの可能性を大きく広げていくと思うからです。

その可能性に向かって生きる楽しさを感じることが、

子どもの幸せにつながると思います。





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