シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
オリンピックの開催や、
新型コロナウイルスワクチン接種をめぐって、
いろんな考え方が毎日議論されています。
いろんな立場の人が、それぞれの意見を発信して、
視聴者は、それを見て自分の判断をして行動します。
私たちは、自分の行動を決める時に、
受け取る情報をジャッジして整理していく性質があります。
人によって、そのジャッジには癖があります。
・良いことか、悪いことか
・損か得か
・上か、下か
・幸せか・不幸か
・すごいといわれるか、すごくないといわれるか
・ダサいか、ダサくないか
・みんなが選んでいるか、選んでいないか
・普通か、普通じゃないか
・嫌われるか、嫌われないか etc・・・
物事や、他人に対して意識せずジャッジしてしまうのは、
自分という存在を作り上げていく基準を持ちたいために
身につけてしまった人間の習性です。
自分の心に沸き上がった気持ち、感情が、
周りから認められるものなのか、
あっているのかを気にし始めるころから、
ジャッジは始まります。
そのジャッジする思いが、強くなってしまう人ほど、
物事に対しての悩みを多く抱えてしまうのです。
「それは違う!間違っている!おかしい!」
「相手が間違っている」
「だから正しい方向へ変えてやろう!」といった
感情が強くなるほど、苦しみがうまれます。
そう思う裏には「自分の方が正しい」を
作り上げなくてはいけなくなるからです。
『新型コロナウイルスワクチン接種は受けるべきじゃない!』と
ジャッジすると、
それが正しいという理由を集めて、自分を正当化するので、
ますますその思いこみが強まります。
自分の中に繰り返し思うことで、思いは強化されて
新型コロナウイルスワクチン接種を受ける人を
全く受け入れられなくなります。
相手を責めたり、間違いを指摘しようとします。
でも、ここで、それまで大好きだった芸能人が、
新型コロナウイルスワクチン接種推奨派だったことを
知ったらどうでしょう。
そうすると、一瞬思考が混乱します。
その折り合いをつけるために、心に葛藤がうまれます。
自分の中で、つじつまが合わない。
この、もやもやが、心を悩ませ疲れさせます。
ひどいと、鬱になります。
物事を見る人の立場が変われば、
たくさんの意見が並ぶということは、
100%白か黒という答えがないということです。
そういったものに対して、どのような考えがあっても、
実は、間違いはないはずなのです。
それに気づけば、いちいちジャッジすることに
意味がないことが分かるのではないでしょうか
育児でも同じです。
子どもの姿に、あなたがジャッジすることで、
苦しさ、難しさが発生します。
あなたが、子どもを厳しくジャッジすればするほど
あなたは苦しくなります。
育児を楽にするには、ジャッジしていることに気づく事。
そして、そのジャッジをやめる事しかありません。
自分が他人を強くジャッジしている人間か
気づく方法があります。
その場合、他人も自分をジャッジしていると感じるので、
他人の目が気になって、自分のやりたいことではなく
やらなきゃいけないことをしていることが多いはず。
ちょっと自分を振り返ってみてくださいね。
どうですか?大丈夫でしたか?
ジャッジしてしまうのは、
人間の習性でもありますから、
これをやめるには、意識しないとできません。
白か黒か、はっきりさせようとする
ジャッジが強くなっているときのサインは、
怒りや悲しさという感情が出てくるので気がつけます。
その兆しに早く気づけるようになると、
ジャッジすることをやめることができます。
私のジャッジをやめる時の方法をお伝えします。
今日のアドバイス
ネガティブ感情が浮かんだら、【まあ、いいか!】と唱える
例えば、『ワクチンは、今接種するべきじゃない!』と
考えを持っていて、受けない人を批判したくなったら、
【まあ、いいか!】と手放します。
息子が、夜間のコンビニでアルバイトして
朝帰りしてきたときも、
(夜はちゃんと寝るべきでしょ!自律神経が・・・)
なんていう思いが浮かんでも、
【まあ、いいか!】と手放します。
そうすると、相手を責めたくなる苛立ちが
すっとおさまります。
このグレーゾーンの世界、あいまいさが
気持ち悪く感じる人にとっては、
難しい練習になるかもしれません。
でも、物事はグレーゾーンでできているんです。
朝も、夜も急に切り替わることはありません。
朝焼けや夕暮れがあって、
朝でも夜でもない時間があることが自然で、
だからこそ、たくさんの見える姿があって楽しいはずです。
その中で、「私は夕暮れの時間が好きなのよね」とかを
表現することは、自由なはずですよね。
つまり、『私はこう思うよ』と価値観を伝えることは
ジャッジしているとは言いません。
自分が感じていることを、
ただ淡々と伝えているだけですからね。
だから、私は、息子に
『夜寝てないのをみると身体を壊さないか心配なんだよね』
ということだけ話せるようになりました。
それを、どう考えて行動するのかは、
もう息子の問題ですからね。
信じて任せるしかありません。
こうやって、ジャッジをやめていくことを意識すると、
育児の辛さが減ってきます。
赤ちゃんは、悩みません。
見えるものをいちいちジャッジしていませんよね。
人間は、本来赤ちゃんのように、
自分の心のままに生きていければ、
生きる上での悩み苦しみはないのです。
赤ちゃんを見本にして練習してみましょう。
もしも、育児が辛いと感じる人がいたら、
この簡単な言葉【まあ、いいか!】を
意識して試してみてくださいね。