シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
近頃、また、鼻水や咳をしている子どもを見かけます。
今月入り、主に子どもが感染し重症化するおそれもある、
RSウイルス感染症が、急増しています。
新型コロナウイルスだけでも、不安な中、
ちょっと嫌な傾向です。
RSウイルス感染症は、主に乳幼児が感染し、
発熱やせきなど、かぜに似た症状の出る病気です。
特に6か月以下の赤ちゃんや心疾患のある赤ちゃんなどが感染すると
重症化するおそれがあります。
保育園内でも、毎年数名は入院する子どもがいます。
昨年は新型コロナウイルスの対策を徹底していたためか、
感染が広がらなかった印象があります。
また、昨年のこの時期は、保育園が休園していましたから、
多くの子どもが免疫を持っていないことも、
RSウイルス感染症の増加につながっているかもしれません。
コロナで医療体制がひっ迫している中で、
RSウイルス感染症の重症患者が増えることは
避けていきたいものです。
そのために、RSウイルスの症状を体調の変化に早く気づき、
対応できるようにしましょう。
RSウイルスは、2歳までにほとんどの子どもが感染するといわれています。
潜伏期間 : 2~8日です
症状 : 発熱、鼻水などのが数日続きます。
感染した乳幼児の約70%は軽症で済みます。
約30%は咳の悪化、喘鳴(ゼイゼイ)、
呼吸困難が出るなど重症化することがあります。
重篤な合併症は、無呼吸発作、急性脳症等があります。
診断 : 検査キットが使われます。
インフルエンザ検査のように、鼻に綿棒を挿入して
鼻の中の組織を採取します。
10分程度で検査結果がわかるため、
病院では一般的に行われています。
RSウイルスの検査を受ける場合は、基本的に実費負担です。
しかし、入院中、1歳未満などの条件に当てはまる場合は保険が
適用されます。
RSウイルスと新型コロナウイルスは症状が似ているため、
見ただけでは判断が難しいです。
感染予防 :感染経路は 飛沫感染および接触感染のため、
新型コロナウイルス対策と同様に手洗い、
マスク、換気が有効です。
RSウイルスウイルスの認可されているワクチンは
未だ開発されていません。
治療 : 特効薬は存在しません。
治療は症状を和らげる対症療法になります。
新型コロナウイルス感染症の発症数が低下してきたという情報から
安心してしまい、不要な外出をしてしまったり、
手洗いが手抜きになってしまうこともあります。
RSウイルス感染症にかからないためには、
予防対策、免疫力アップしかありません。
もう一度、気を引き締めて、感染予防を続けて、習慣化しましょう。
子どもが、咳が出る、息苦しそう、機嫌が悪いときには、
発熱がなくても早めに医療機関に受診しましょう。