シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
育児中は、自分の思ったように物事が
進まないことが多くあるものです。
私も、仕事から帰った後の夕食つくりから、
翌日の準備、週末のサッカーの引率の確認、
学校や保育園の行事など、
自分のこと以外の用事にいつも追われて
イライラしていました。
子どもがなかなか寝てくれない、
夫がスマホばかり見ているなんていうことを目にすると、
【どうして自分ばかりやらされなくてはいけないの?】
という感情と、
【そんなこと、母親としてやらなければいけない】
という感情がいつも心の中で葛藤していました。
グッと、抑えていられる間は良いのですが、
【もう、全て投げ出して自由になりたい‼】と
爆発させたことが、何度かありました。
そのたびに、自分の力のなさに落ち込んだものです。
そんな辛い時に私が救われた方法があるので
お伝えしようと思います。
今日のアドバイス
問題と見える現象は自分の思い癖が起こしている。
全ては自分の捉え方次第だと自覚する
あなたが帰宅途中に、
女の子が一人で砂場で遊んでいるのを見かけました。
どんな感情が起こりますか?
『夢中になって、楽しそうだな』
『友達いないのかな?寂しそう』
『親は何してるかしら! 危ないじゃない』
『もっと、こうやれば大きい山が作れるのに』
こんな風に、一つの場面を見ても、
見る人によって捉え方が変わります。
その捉え方が正解か、不正解かはわかりません。
子どもが遊んでいるときの気持ちは、
子どもにしかわかりません。
あなたが、変えることもできませんよね。
現象を見て感じているのは、自分がそう思っているだけで、
本当かどうかは他人のことはわからないのです。
さらに、勝手に解釈した思いに対して、
あれこれ、悩んだり、手助けしたりすることは
行動している本人にとって必要なことなのか、
余計なお世話なのか・・・。
支援者が、時折踏み込んでしまう危険な部分です。
私の例でいうと、
家事はすべて自分がやらなければいけないという
完璧主義を通そうという思いがあったために
寝ない子ども、スマホを見ている夫に
イライラした感情を持つのです。
家事が上手く進まないという問題は
完璧に家事を行える状態にすることを
相手に期待し、協力してくれていないと
周りの人の行動に、否定的に思っていた自分が
起こしていることなのです。
実際は、子どもはまだ寝むくない、
夫はスマホを見ているだけなんですよね。
決して、自分を困らせよう、
邪魔をしようとしているわけではないのです、
その状況をみて、自分が被害を受けているとか、
相手が分かってくれない、認めてくれないとイラついているのは
自分の捉え方次第なんです。
自分と相手は違う存在だと、自覚できた時、
強く相手に望んだり、期待することが減って
育児が楽になりました。
感情が揺さぶられる事柄が起きたとします。
そんな時、いま自分がどんな気持ちでいるのか、
感情を見ていくことを心がけています。
悲しい気持ち、イラつく気持ち、
優越感、劣等感などを感じる時
そこには、自分の思い込み、思い癖が隠されています。
どうして、そのような感情が湧いてしまうのかを
紐解いていくと、
自分の心が満たされていない部分がわかったりします。
自分をこうやって見ていくことで、
そう感じる原因は、自分の中にあることがわかって
対象の姿をありのまま見ることができるようになります。
距離をとったところで、見ることができて
寄り添えるようになってきます。
一つの現象には、必ずいくつかの他の捉えかたがあるということを
知っていることで、自分と違う考え方を許すことができます。
自分と他者は違うのであれば、
理解しあうためには
本当の自分の感情を、
素直に相手に伝えあうことが必要になります。
けれども、これが結構難しい。
私にはまだ上手くできません。
これは、お互いを対等に大事にすることでもあるので、
できるようになりたいところです。
どうしても言葉で表現するときに、
どこかで、自分を弁護したり、
相手をコントロールしようとしてしまうような方向に
向かってしまうのです。
さらに、素直に感情を表現することが怖い
相手に弱みを見せることになるという気持ちが
ブレーキをかけてしまうのです。
ですから、支援者としては、そのことも配慮して
いつでも相談者が気持ちを怖がらずに表現できる存在であること、
そしてその人が、求めているもの、姿が叶えられるように
お手伝いするという存在でいたいと思うのです。
勝手に支援者が対象の姿をみて、
問題だと思い込んだことへ対しての支援は
避けるように気をつけたいものです。