石鍋てるみです。
子どもに何かを任せてみるって
なかなか難しいっていう人いませんか?
『初めてのおつかい』というテレビ番組がありましたが
小さい子どもがお使いを頼まれて
その責任を果たすまでを
見守りながら、時にヒントを与えながら
最後はできたっていう達成感を得るまでが放送されます。
あの番組でもわかるように
子どもって本当に頑張り屋さん。
思っているよりもしっかりと状況を判断して
目標を達成しようとする力を
たくさん持っています。
ちょっと、困っていても
そこからどうにかして危機を乗り越えようと知る時に
その子の心の芽がぐんと伸びる瞬間が見えたりします。
初めから無理だと思われることには
子どもは挑戦しようとはしません。
なんかできそうな気がするから
やりたいと思うのです。
少し頑張ればできそうなことが目の前にある時に
その心の芽を伸ばそうとします。
その、ちょうどいい目標を設定して
見守ることができると
子どもは、チャレンジする気持ちや
自分はやればできるんだという
自信をつけることができます。
ほんの少しだけ難しくする
小さな目標を細かく設定していきながら
自分でできることを増やしていくことが大事です。
赤ちゃんもママの言うことを聞くことで
褒められた。
ママが喜んでくれたということが
自分へのご褒美になって
もっと、ママのお話を聞こう
役に立ちたいと思う気持ちが芽生えます。
『こっちにおいで』
『持ってきて』『ちょうだい』
そんな言葉掛けに応じることで
子どもがそれに応えた時に
しっかりと、喜びや感謝を返すことで
子どもも嬉しいという感情を持ち
できた自分を好きになることができます。
ただ、相手の役に立ちたい、
喜んでほしいという気持ちで
行動できるようになるためには
その行動で自分が成長できたという
達成感を感じることが必要です。
子どもの発達の段階には
なんでも知りたがる時期、
やりたがる時期があります。
この時期は、大人にとっては
結構面倒な時期だったりするものです。
でも、子どもにしたら
なんだか自分でできそうな気がするものなんです。
だから、できるまでやろうとする。
できもしないくせに
やりたがって困ってしまうとか
なんで?どうして?の連続で
答えるのも面倒という姿を見かけるのもこの時期です。
でも、この時期は子どもは
自分の能力を試している時期でもあります。
どこまで自分ができるのかやってみたいのです。
だから、大人はやれる環境を作ればいいだけ。
洋服を脱ぐことだって、
大人が手伝おうとすると
嫌がったりする時期です。
でも、結局できなくてイライラして
泣き出してしまうというのも
よくある光景です。
この泣き出す、癇癪につながることに困ってしまうから
そうなる前にさっさと大人がやってしまうという
対策をとった方がいいという人もいます。
でも、この時期にできない自分と向き合うこと
何度も粘り強く取り組むことは
その後の大きくなってからも役立つ
心の鍛錬になっています。
何度も癇癪を起こす結果になるかもしれません。
でも、子どもには力があります。
乳幼児の時こそ身の回りの小さなことを
子どもに任せていっぱい見守ってください。
それにチャレンジしただけでも
初めはたくさん認めてあげてください。
『自分でセーターを脱ごうとしているんだね。
ママのお手伝いが欲しい時は教えてね』
そんな声かけであとは本人に任せればいいだけです。
みていると焦ったくなったり、
こっちがイライラするってこともありますから
そんな人はその場から離れましょう。
そして、できなくても、
『ママ、できない、やってー!』って
きた時に、『ここまでできたのね』
前回とくらべて変化があれば
それを具体的に伝えてあげるともっといいと思います。
ちゃんと頑張っているのを見ているよって
示してあげましょう。
子どもに任せるのは、自分からやりたいこと以外でも
たくさん用意してあげて欲しいです。
毎日のお手伝いくらいのことでいいと思います。
食事の用意では、テーブルを拭く、
食事をテーブルまで運ぶ
ご飯をよそってもらうなど
子どもがちょっと頑張ればできそうというお仕事を
任せてみてください。
ママがやったほうが早いっていうのもわかりますが
ゆっくりと付き合って任せてあげましょう。
前の日はできなかったことでも
やるたびに必ず上手にできてきます。
そのことを認めて楽しみながら
子どもに任せることを増やしていくと
子どもは自信を持ちますし、
何かをやりたいという意欲を持てるようになります。
そうなってくれると最終的には
親が楽になりますよね。
子どもが自分で挑戦する時間を多くして
親は失敗を見守る時間を多くするほど
子どもは成長してくれます。
すぐに成功させないくらいの気持ちで
難易度を調整しながら
子どもがチャレンジできる環境を作ってあげてほしいです。