コミナスブログ 子どもの発育と発達

『様子を見ましょう』という言葉には注意が必要

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


自分の子が、他の子と比べて、

癇癪を起こしやすいとか、こだわりが強すぎるとか、

落ち着きがなくてトラブルが多いと

感じることがありますか?



そんな気づきがあったとき、

自分の子は普通と違うのかもしれない、

なんか、障害があるのかもしれないと

不安を感じてしまうものです。


ちょっと、普通と違うような気もするけれど、

それが、何なのかわからない、

普通のこともできるし、気のせいかもしれないと

不安の解決を先延ばししてしまうことがあります。



特に、グレーゾーンの子どもは、

普通の子よりもよくできている部分もあるので、

ちょっと違和感を感じても、

いつかは治ってくるだろう、

大丈夫だろうと、思い込もうとしてしまいます。



ここで、ついやってしまいがちな、

やってはいけないことがあります。


1 不安の解決を先延ばししてしまう

子どもの行動に違和感、不安を感じた事実を、

気のせいかもしれない、自分の思い過ごしだろうと

見て見ぬふりをしてしまおうとすることです。



『もしも、本当に障害と言われたらどうしよう』という怖さ、

それを指摘された時に抱くかもしれない

ネガティブな感情を予測してはっきりさせたくない、

このまま自然と治ってほしいという気持ちが起こり、

しばらく様子を見ようという行動になります。




2 自己流で、苦手を克服しようと働きかける


目につく、子どもの苦手なことや欠点を、

親の自己流のやり方(育児本を読んだり、ネットで調べたり)で、

しつけ、教育し克服させようとしてしまうことです。



時に苦手な事を、経験させれば、慣れてくるだろうと

あえて、苦手な事の経験を増やそうとしてしまいます。



野菜の味が苦手で受けつけない子に、

無理やり食べさせたり、

文字が書けない子に、何度も書き取りの練習をさせる

というような場合がその例です。




子どもが苦手とする理由、原因もわからないまま、

苦手の克服を自己流で行うことは

熱心は親はやってしまいがちですが、

やるべき行動ではないでしょう。


仮に何らかの障害がある子だったとした場合

「苦手」は、わがままや身勝手というものではなく、

「耐えがたい苦痛」を感じているからかもしれないのです。

【感覚過敏があって、受容できない。

 理解できない。心が読みとれない、空気が読めない】など、

脳の機能が原因で、様々な特性をもっているかもしれないのです。



一番大好きな、愛してもらいたい母親から

苦痛を無理強いされることは、

子どもの心に傷を与えてしまうことになります。



子どもは、親の期待に応えようとするたびに

苦痛に耐え、できない自分に傷つくのです。



苦手を克服させたいと思うのであれば、

得意な事を、たくさん経験させましょう。

本人が笑顔でできることをみつけて、

一緒に喜んでください。



親の役割は、子どもを安心させることが第一です。


あなたといて、笑顔になれるかが、

子どもの心のバロメーターです。




自分の子どもに何か、違和感や不安を感じたら、

まずは、自分だけで、その気づきを抱えないで、

他の家族から見たらどうみえるのか

シェアしてみてください。




少し離れた位置で、子どもを、俯瞰してみる、

正しく見ようとする、理解しようとすることは

子どもをありのまま受け入れるための第一歩になります。




自分が感じていることを、人に伝えることで、

子どものどこが、気になっているのかが

意識することができます。


ここで、家族も同じような事に気がついているようであれば

迷わず、専門家に相談してみるという行動を選んでください。




家族が全く気にしていないという場合でも、

あなたが何か気になっているのであれば、

一度専門家に相談することをおすすめします。



その上で、『まだ小さいから、これからの成長をみていきましょう』

『心配いりませんよ』などの専門家のアドバイスがあれば

あなただけで、判断を背負う責任も軽減されます。



客観的な専門家の見立ては、

子どもを俯瞰してみるためにも有効です。

子どもを正しくみるための、手段ですから

勇気を出して相談してみてください。



ただここで、せっかく専門家に診てもらっても、

注意することがあります。

ここでも『少し様子を見ましょう』という言葉です。




『専門家に様子を見ましょう』と言われたから、

気になることはそれ以降もあったけど、

1年も様子を見ていたという人が多くいます。



本当にただ、見ていただけになってしまっていました。

『様子を見ましょう』は、そのあとも状況が同じなのか、

変化はあるのかを見ていくということです。

安心していいということではありません。



専門家に診てもらっても、この言葉を言われた時は、

次の予約日を指定されなくても、

その後の子どもの様子は

引き続きよく観察していかなくてはいけません。


専門家のこの言葉をきいて、

特に異常を指摘されなかったからと安心してしまって、

子どもに配慮なく接してしまっていたために

子どもの心が傷ついてしまう経験をしてしまったり、

問題が複雑化してしまったという子どもをたくさん見てきました。



悪化はしないまでも、同じ程度の気になることでも、

年齢に応じて専門家の判断は変わります。



『様子を見ましょう』といわれた場合、

引き続き、状況が変わらない、

または違う違和感を感じるなどがあれば

少なくとも、半年に1回は、専門家に相談しましょう。



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