シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたも、おそらく気がついているとは思いますが、
いまの子どもたちが生きる未来には、
「与えられた課題の正解を求める力」よりも、
「自分で問いを立て、解決策を仲間と協力しながら考え、
生み出す力」が求められています。
正解は、今はスマホで調べる方法を知れば、
そこから、すぐ答えはわかってしまうようになりました。
受験のために、数式や、歴史の年号など、
自分の頭にすべて入れておくような学習方法は、
すでに昔のことになってしまったようです。
変化の時代となった、この春から
新たに実施される小学校の新学習指導要領には、
「創造力」や「表現力」「主体性」といった「非認知能力」
(テストでは測れない能力)とも呼ばれる要素が組み込まれています。
この力を育むベースとなるのは、乳幼児期です。
創造力の聖地、シリコンバレーでは、
自由な発想やアイデアを遮断しないように、
「Yes, and」の思考が充満しているといわれています。
「そうだね、それで……」と、
もっとその発想を深めていくような問いかけです。
子どもの発想や、行動に対して、
まずは、肯定して認め、その先どのように考えていくのか
問いかけていくようなかかわりです。
乳幼児期によくやってしまうのが、
親自身の子どもの失敗への恐れや、
制限を決めてしまうことです。
「できるわけないでしょ」
「危ないからよしなさい。」
「〜しないでね」
こういった言葉を投げかけてしまうのです。
これらは、アドラー心理学で学ぶ、勇気をくじきの言葉と思われます。
ほとんどの親は無意識に
マイナス言葉や勇気をくじく言葉を使っています。
お子さんへの勇気をくじく言葉や、マイナス言葉が
多くなると・・・
子どもの性格は内向的になり
何事に対しても自信が持てず
消極的な行動しかできなくなるのです。
それでは、子どもの「創造力」や「表現力」「主体性」といった
「非認知能力」は、育ちようがありません。
今日のアドバイス
子どもは、たくさん失敗することが、成長の糧だと知る。
脳の回路は失敗を繰り返しながら
正しい回路を探して、作り上げられていきます。
つまりたくさん失敗することが
成功へとつながるということです。
子どもが失敗したり、傷つくのを恐れてしまい、
(実は、親が不安なだけのですが)
子どもを心配してしまうという状況・考え方を捨てて、
失敗するほど、子どもは成長していくんだと
考え方を真逆に捉えなおし
失敗や葛藤していることを喜べるくらいに
考え方を変えてしまうことをおすすめしたいです。
これができると、子どもをいつも心配することは無くなり
子どもの力を信じ、認められるようになります。
少し、叶えられそうにないだろうと思ってしまうことを
子どもが言ったとしても
『そう、それはいい考えね。どうやってみるの?』と
子どもの発想を認めたうえで、発展させるような言葉かけが
できる余裕が持ててきます。
特に、これからの時代に求められる、
自分から考え行動できるような人間になるには、
親が、ポジティブなコミュニケーションをとることで、
創造力を前向きに伸ばしていくことができるのです。