シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
やっと梅雨入りの発表がありましたね。
雨で肌寒い日もあれば、
急に気温があがる日もあって体調を崩しがちになります。
この時期は身体が厚さに慣れていないこともあって、
熱中症が心配になってきます。
子どもは、身体的に大人と違いがあるので
特に注意が必要です。
子どもは大人に比べて暑さに弱く
熱中症になりやすいのです。
次のことを理解して、子どもの熱中症を防ぎましょう。
1 子ども(乳幼児・幼児)は体温調節機能が未発達
乳幼児は特に汗をかく機能が未熟です。
暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかり、
体温を下げるのにも時間がかかるため、
身体に熱がこもり体温が上昇しやすくなります。
2 地面からの熱を受けやすい
身長が低い為、地面からの熱の影響を強くうけます。
アスファルトが多いところでは、
大人よりも高温の環境にいることになります。
3 自分で予防できない
のどの渇きに、自分から飲み物を手に入れることも
できません。
自由に涼しいところに移動したりもできません。
先々を予測した行動、対応力ができませんから
必ず大人が関わる必要があります。
子どもは異常を告げることができません。
周囲の大人がいつもと変わりがないか
環境は整っているかなど気にかける必要があります。
特に、発達に凸凹がある子どもの場合は
さらに注意が必要な場合があります。
ADHDとASDなどの発達に特性がある場合、
暑さ、寒さ、空腹感、痛み、疲れなどの身体の症状に
鈍感な子どもがいます。
肌に触れるものには過敏なのに、
こういった身体の状態に気づきにくい鈍感をあわせもつので
どうして?と思ってしまうかもしれません。
このような子どもは、急に暑くなっても、
平気で、長そでのまま炎天下で遊んでいる
なんていうことがあります。
大人が声をかけなければ、服を脱ぐこともなく
暑そうなそぶりもせず
夢中になって遊んでしまっていたりします。
実際の身体は、体温が変化し、異常を起こしていますから、
ほっておくと熱中症になってしまったということも
起こるわけです。
また、こだわりが強い場合は、
着慣れた服でないと落ち着かないため、
周りが半袖に切り替え始めても、
お気に入りの冬服を着たがる場合もあります。
周りの人が何を着ているかとか、着る物に興味がないなどの
特性も、体温調節に影響してしまうこともあります。
人間は、自律神経機能の働きで、
体温を一定に保とうとバランスをとっています。
けれども、脳の特性から、
この機能が上手く働かないので、
バランスがとれず、外気温の影響をそのまま受け、
暑いところにいると体温はどんどん上がってしまうという
状況を招いてしまいます。
自律神経機能が未熟だと、汗も出にくいので、
熱が体にこもり、ますます、体温が上がってしまうのです。
このような理由から特性がある子どもの場合は、
より注意して観察する必要があります。
乳幼児期は必ず大人がそばにいる状況ですから、
子どもが熱中症になる前に予防できる対策をとりましょう。
一般的な対策の、水分、塩分補給、
炎天下での活動時間への配慮などは必ず行いましょう。
さらに、乳幼児期に特に今の時期に
取り入れてほしい点があります。
今日のアドバイス
気温の変化を体感させる。
大人の管理の下で、季節の暑さを
しっかり体験させる機会をもつことです。
現代は、熱中症を怖がるばかりに、
一日中エアコンのある場所で過ごしてしまう日常が増えています。
身体の自律神経は、調節機能を使う機会があることで
働きが促されます。
暑さ、寒さを体に慣らしておくことが、
身体の機能を刺激して高めて、
体温調節が上手くできるようになってきます。
汗もかけるようになってきます。
また、実際に暑さ、寒さを体験をしたときの
子どもの様子をよく知っておくことで、
異常を早く見つけられたり、予防できることに繋がります。
その子どもの様子に合わせた衣服の調節の知識や、
環境変化との付き合い方などの知識も伝えていけます。
小学生までには、自分の身体のことを理解して
衣服調節の目安や水分補給のタイミング、量
体調の変化に気づく方法などが身につけられるように
子どもの特性をふまえて対応を工夫しましょう。
夏でも怖がらないで、親の管理の下で
たくさん外で運動させてくださいね。