コミナスブログ 支援者の心構え

一貫性を持つ厳しさが大事です

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。



先日、電車の中で、はしゃいでいる子どもを見かけました。

その時、以前に中国の育児の問題を伝えられた

光景を思い出しました。


ショッピングモールの中にある

エスカレーターで

手すりを滑り台代わりにして遊んでいる子ども。



それを見ている母親は、注意するどころか

「すごい速いね」と言って、

スマホで撮影している様子でした。


また、公園で自分の子どもが

おもちゃをとられたといって泣いている姿を見て、

相手の子どもの頬を叩いて怒る母親の姿もありました。



これと同時にもう一つ懐かしい単語を思い出しました。

“小皇帝”という言葉です。


1979年から2015年まで

中国で行われていた政策の一つだった

“一人っ子政策”。



この時期の過保護世代の子どもを

“小皇帝”“小皇后”と表現していました。


中国の富裕層の人たちが、

高学歴は、その後の将来の幸せを約束するものだと、

それを育児の目標とし、教育に励みます。



そして、一人っ子ですから、両親、祖父母が集中して

子どもに不自由のないように関わるので

過保護に接する結果になります。



その結果、たくさんの子どもたちがわがままに育ち、

“小皇帝”“小皇后”の育てあげてしまう

社会問題を起こしました。



これが、先に例として挙げたような子どもの行動と、

叱れない親の状況を

引き起こしたといわれています。


封建制の時代の皇帝や皇后のように、

周りの人々から甘やかされ、自分の思うままにふるまい、

わがままを言う子どもというニュアンスが

この”小皇帝”“小皇后という言葉には込められています。

日本でも、ときに過保護な親が

問題視されることがあります。



過保護の問題は、簡単な問題ではありません。

この中国の例で見ても、わかるように、

親の子どもに対する愛情がきっかけとなっている場合が多いからです。



子どもに幸せになってほしい、苦労させたくないという

思いが出てくるのは親だから当然の感情でしょう。


特に人間は、とても未熟な状態で生まれます。


完全に誰かに保護されなければ生きていけません。



そんなわが子を前に、親は、初めは純粋な愛情から、

子供のためにさまざまなことをやってあげます。



そして、子どもの喜んでいる安心した表情をみて、

自分は親であることを自覚し、子どもの一番理解者だと

思い込みます。


子どもを理解しているから間違えるはずがないという

思い込みに陥ってしまいます。

愛情を受け取る側の子どもにも原因はあります。



子どもにとって親は大切で、一番に喜ばせたい相手です。

見放されたら生きていけませんから、

本能的に何とか親の期待に応えようとします。

時に子どもは自分の思い願望を心の奥に閉じ込めて

親の期待通りにふるまうこともあります。



この組み合わせで、親子が強い依存関係を築いてしまうと

過保護の親と、それを受け入れ応える子どもとなり、

子どもが力を持ってきたときに、

今度は子どもが親を支配するようになるわけです。



過保護の関係から始まるのが人間の育児です。

けれども、本来は、子どもは成長すること、

自分でできることが増えていくことを

意識しないといけません。



年齢を追うごとに、親がやってあげなくてはいけない事は

減っていくはずなのです。

子どもの成長は、思っているより早いものです。



子どもが望んでいることには応じることは大事です。

子どもの親への望みは、変わっていきます。



けれども、どんなことでも要望に応じる事が

必ずしも良い事ではありません。



必ず応じるべき内容か、決めておく基準が必要で、

子どもの言いなりにならない判断が必要です。

今日のアドバイス

子どもに伝えるべきことを決め、一貫性を持って関わる


なにか教えたり躾けたりするときに、大切なことは、

いつでもこれが大切だという姿勢を崩さないことです。

同じことを要求しても、その時の状況で

リアクションがコロコロと変わってしまうとどうなるでしょう?


例えば、赤ちゃんがお腹が空いて泣いた時

お母さんが来てくれることもあるけれど、

こないこともあるということが日常に繰り返されると

赤ちゃんは、先を読むことができなくなります。

そのため赤ちゃんは不安な気持ちで

過ごすことが増えてしまいます。



同じように、社会で大事な身につけるべきことには

一貫性をもって、守っていくという大人の覚悟が必要です。



大人のの状況や機嫌や時間に左右されていては、

本当に大切だということが伝わらないからです。

例え、そこに反抗があったとしても、

自分の主張を引いたり、

意志を抑えなければならない場面は多々あります。

あなたが、これは絶対に人としてやってはいけないと

思うことであればそれを守り抜く意志の強さと

厳しさが必要です。



だめなものは、どんな理由があってもだめだという

一貫性が、子どもを安定させます。


今日は、あなたが一貫性をもって

子どもに伝えたいことを決めてみましょう。


内容は、社会で生きていく人間として、

誰もが持つべきスキルのようなものになるでしょう。



可能であれば、子どもに関わる大人が、共有することで、

そのことの重要性は子どもにしっかり伝わります。



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